資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称党参
正式名称党参
日本語読みとうじん, Tōjin
現地読みDangshen
ラテン名Codonopsis Radix (JP), (CP)
英語名Codonopsis Root (JP), Tangshen (CP)
等級1級品
原植物名Codonopsis pilosula (Franch.) Nannf. var. modesta (Nannf.) L.T.Shen
原植物科名Campanulaceae, キキョウ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
入手先情報香港, 永大行
入手年月日1976/11/00
蒐集者難波恒雄
同定者岩井正憲
備考1)生薬,46(2),156-164(1992).
2)生薬,46(2),165-173(1992).
TMPW No62

学術情報データベース

一般生薬名党参, Dangshen, Codonopsis Radix (JP18, CP2020), Codonopsis Root (JP18), Tangshen (CP2020)
生薬画像
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原植物名Codonopsis pilosula Nannfeldt1 or Codonopsis tangshen Oliver, ヒカゲノツルニンジン1
原植物画像
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原植物科名Campanulaceae, キキョウ科
薬用部位
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用強壮薬として,食欲不振,疲労倦怠,咳嗽,口渇などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類補気薬
薬効[薬性・性味] 甘,平.
[帰経] 脾、肺経.
[効能] 健脾益肺,養血生津.
[主治] 脾肺気虚,食少倦怠,咳嗽虚喘,気血不足,面色萎黄,心悸気短,津傷口渇,内熱消渇に用いる.
成分情報ポリアセチレン由来の化合物 Polyacetylene derivatives
(*C2):
Lobetyolin, Lobetyol, Cordifolioidyne B

フェニルプロパノイド Phenylpropanoids
(*C1):
Syringin, Tangshenoside I, Tangshenoside II

トリテルペノイド Triterpenoids
(*C2):
Codonopilate A, B, C

アルカロイド Alkaloids
(*C2):
Codonopyrrolidium A, B

多糖類 Polysaccharides
(*C1):
Inulin

その他 Others
(*C1):
サポニン/Saponin, 粘液/Mucilage

成分 構造式



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DNA配列AF107584, AF134859, AF134860, AF134861, AF136237, L18797, AF183445, AF183446, AF183443; 伝統医薬データベース.
適応症食欲不振, 疲労倦怠感, 泥状水様便, 息切れ, 呼吸困難, 咳嗽, 頭のふらつき, 動悸, 口渇
方剤中医方剤で用いられる
同類生薬蔓参
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
B1) 生薬,46,156(1992); 46,165(1992); 46,217(1992); 46,358(1992).
B2) PMID:24203345.
B3) PMID:23765107.
C1) 生薬学概論, p221.
C2) パートナー生薬学, pp309-310.
備考『中華人民共和国薬典』収載品の C. pilosula, C. pilosula var. modesta, C. tangshen の他,四川省で C. subglobosa W.W.Sm., 四川,貴州,雲南省で C. tubulosa Kom., 四川,西蔵自治区で C. nervosa Nannf., C. canescens Nannf., 新彊ウイグル自治区で C. clematidea C.B.Clarke が使用される.
近年中国では「人参」の代用品として「党参」の需要が多い.「党参」の名前は清代の『本草従新』に初見するが,それ以来「人参」と「党参」の薬能の異同については二説がある.一つは「党参は清肺の功がある.ただし,医者はみだりに人参の代用品として党参を用いてかえって病気を悪化させている」というもの,一つは「党参は薬効が人参と同じである」とするものである.薬効の同等性については問題がありそうである.
更新日2021/09/27