資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称羗活
正式名称羌活
日本語読みきょうかつ, Kyōkatsu
現地読みKanghwal
ラテン名Angelicae Koreanae Radix
原植物名Ostericum koreanum Kitagawa (= Angelica koreana Maxim.) 1 又は Ostericum grosseserratum Kitagawa (= Angelica uchiyamana Y.) 2, チョウセンオニウド1 又は ニオイウド2
原植物科名Umbelliferae, セリ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類根+根茎
入手先情報大韓民国(韓国), 大田広域市, 対一乾材漢薬房
入手年月日1982/08/01
TMPW No1010

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
36.3504119
127.38454750000005
入手先情報
大韓民国(韓国),大田広域市
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名羌活, Qianghuo, Notopterygii Rhizoma (JP18), Notopterygii Rhizoma et Radix (CP2020), Notopterygium (JP18), Incised Notopterygium Rhizome and Root (CP2020)
生薬異名川羌, 西羌, 蚕羌, 頭羌, 竹節羌, 条羌
生薬画像
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原植物名Notopterygium incisum Ting ex H. T. Chang or Notopterygium forbesii Boiss. (B1)
原植物画像
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原植物科名Umbelliferae, セリ科
薬用部位根茎および根
選品四川省産で根茎の形態が蚕に似た「蚕羌」が品質最良である.
公定書局外(1989), 薬典(2020), 日局18
臨床応用鎮痛,鎮痙,新陳代謝賦活薬として,頭痛,関節痛,リウマチ,半身不随,身体疼痛などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類辛温解表薬
薬効[性味] 辛、苦,温.
[帰経] 膀胱、腎経.
[効能] 解表散寒,去風除湿,止痛.
[主治] 風寒感冒,頭痛項強,風湿痺痛,肩背酸痛に用いる.
成分情報その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds
(*C1):
Falcarindiol

ステロイドサポニン及びサポゲニン Steroid saponins & Sapogenins
(*C1):
Pregnenolone

フェニルプロパノイド Phenylpropanoids
(*C1):
trans-Ferulic acid

クマリン類 Coumarins
(*C1):
Isoimperatorin, Bergapten, Cnidilin, p-Hydroxyphenethyl anisate, Notopterol, Notoptol, Bergaptol, Nodakenetin, Nodakenin, Decuroside V, Bergamottin, 6'-O-(trans-feruloyl)-Nodakenin, Bergaptol-O-beta-glucopyranoside, Demethylfuropinnarin
N. incisum (*C1):
Angelical
N. forbesii (*C2):
Bergaptol-O-beta-D-glucopyranoside, 6'-O-trans-Feruloylnodakenin

スチルベン系化合物 Stilbenes
(*C1):
4'-Hydroxy-3,5-dimethoxystilbene

成分 構造式






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薬理作用未詳.
DNA配列U78412, U78472; 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症感冒, 悪寒, 発熱, 頭痛, 関節の腫脹・疼痛, リウマチ
方剤駆風解毒散, 清湿化痰湯, 清上蠲痛湯, 川芎茶調散, 疎経活血湯, 二朮湯, 加味八仙湯, 舒筋立安散, 洗肝明目湯, 大防風湯, 当帰拈痛湯, 分心気飲, 黄連消毒飲, 枳実大黄湯, 駆風解毒散, 駆風触痛湯, 行気香蘇散, 辛夷散, 腎疸湯
同類生薬和羌活,独活
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
B1)Nat.Med.,49,409(1995).
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 89-91.
C2)Chem.Pharm.Bull.,38,2498(1990).
備考韓国産の巻羌活はセリ科/Umbelliferae の チョウセンオニウド Ostericum koreanum Kitagawa (= Angelica koreana Maxim.) または ニオイウド Ostericum grosseserratum Kitagawa (= Angelica uchiyamana Yabe) の根と根茎である.
また日本産の長羌活,巻羌活はともに シシウド Angelica pubescens Maxim. の根,根茎であるが,最近の和羌活はウコギ科 /Araliaceae のウド Aralia cordata Thunb. の根の細いものである.
中国産の独活はセリ科のAngelica属植物の根.羌活と独活はともに去風,勝湿の効があり,また痺を通じ,痛を止める.羌活は太陽経の薬で,燥散の性質が強く,よく発表,発汗させ,風寒表症に適用されるべきものである.独活は発表の効がなく,少陰腎経の薬で,細辛と共に用いて少陰の頭痛に効果がある.古人は羌活は遊風を治し,独活は伏風を治すといっており,また羌活は表に偏り,独活は裏に偏るともいっている.
更新日2023/03/29