資料館生薬データベース
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産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 鹿茸, Lurong, Cervi Cornu Pantotrichum (Non-JPS2022, CP2020), Antler Velvet (Non-JPS2022), Deer Horn (Antler) (CP2020) | |||||
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生薬異名 | 馬鹿茸,花鹿茸,砍鹿茸 | |||||
生薬画像 |
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原植物名 | Cervus nippon Temminck,Cervus elaphus Linn.,Cervus canadensis Erxleben, またはその他同属動物 | |||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Cervidae, シカ科 | |||||
薬用部位 | 雄の幼角(袋角) | |||||
選品 | 軟質で柔毛が密生し,角化していない,断面の赤紫色部分の多い物ほど良品.一般に先端部が上品(TN). | |||||
公定書 | 局外(2022), 薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 強壮,強精,鎮痛薬として,インポテンツ,頭暈,耳鳴り,腰膝の痿弱,虚寒証の帯下,慢性病の虚損などの症に応用する. 近年頭部,頸部および脊椎損傷に伴う症状や,自律神経失調症,低血圧症,更年期障害にも適用. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 補陽薬 | ||||
薬効 | [性味] 甘、鹹,温. [帰経] 腎、肝経. [効能] 壮腎陽,益精血,強筋骨,調沖任,托瘡毒. [主治] 腎陽不足,精血虧虚,陽痿遺精,宫冷不妊,羸瘦,神疲,畏寒,眩暈,耳鳴,耳聾,腰脊冷痛,筋骨痿軟,崩漏带下,陰疽不斂に用いる. | |||||
成分情報 | ステロール Sterols (*C1): Oestrone C. nippon var. mantchuricus (*C1): Cholesteryl myristate, Cholesteryl oleate, Cholesteryl palmitate, Cholesterol stearate, Cholesterol, Cholest-5-en-3beta-ol-7-one, Cholest-5-en-3beta,7alpha-diol, Cholest-5-en-3beta,7beta-diol その他の芳香族化合物 Other aromatic compounds C. nippon var. mantchuricus (*C1): p-Hydroxybenzaldehyde, p-Hydroxybenzoic acid その他の含窒素化合物 Other nitrogen containing compounds C. nippon var. mantchuricus (*C1): Uracil, Hypoxanthine, Creatinine, Nicotinic acid, Urea, Uridine その他 Others (*C1): コラーゲン/collagen, ,リン酸カルシウム/calcium phosphate,炭酸カルシウム/calcium carbonate,蛋白質/protein | |||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 副交感神経末梢部の緊張亢進,神経・筋系の機能改善,内分泌系の機能亢進作用〔70%アルコールエキス(pantocrin, 鹿茸精)〕,MAO(monoamine oxidase)-B活性阻害作用(主にhypoxanthine),RNA-polymerase活性刺激作用〔主にpolyamines(putrescine, spermidineなど)〕,抗過酸化脂質作用(花鹿茸水エキス). | |||||
DNA配列 | AB019629, AB021097, L15082 | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | インポテンツ, めまい, 耳鳴り, 腰膝無力, 帯下, 自律神経失調症, 低血圧症, 更年期障害, 不妊症, 羸痩(るいそう), 耳漏 | |||||
方剤 | 希有処方に配合 | |||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷 └ 3-5. 眼為物傷 (まなこ物にやぶらる) : つき目、うち目 【用法】鹿茸至極細末にし、人の乳に調(まぜ)、度々目の内に灌入べし、重き傷といえども癒るなり <中巻67丁> | |||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | |||||
参考文献 | Non-JPS2022: 日本薬局方外生薬規格2022. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬図鑑 Vol.II, pp 281-285. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | |||||
備考 | 脊椎動物門,哺乳綱(Mammalia),偶蹄目(Artiodactyla)のシカ科のマンシュウアカジカ Cervus (Cervus) elaphus L. var. xanthopygus Milne-Edwards(馬鹿),およびマンシュウジカ C. (Sika) nippon Temminck var. mantchuricus Swinhoe(梅花鹿,花鹿)の雄の幼角(袋角). 前者の幼角を「馬鹿茸」,後者からのものを「花鹿茸」または、「梅花鹿茸」と称しており,現在わが国に輸入される中国およびシベリア産のものはこの2種に限られ,特に前者が主である. | |||||
更新日 | 2022/07/21 | |||||