資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称敗醤
正式名称敗醤根
日本語読みはいしょうこん, Haishōkon
現地読みPaejang
ラテン名Patriniae Radix
原植物名Patrinia villosa (Thunb.) Juss., Patrinia scabiosaefolia Fish., オトコエシ,オミナエシ
原植物科名Valerianaceae, オミナエシ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
産地情報大韓民国(韓国)
入手先情報大韓民国(韓国)
TMPW No1077

学術情報データベース

一般生薬名敗醤草, Baijiangcao, Thlaspi Herba (CP2020: 菥蓂), Boor's Mustard Herb (CP2020: 菥蓂)
生薬異名敗醤根, Baijianggen, Patriniae Radix
生薬画像
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原植物名Patrinia villosa Juss.<オミナエシ科/Valerianaceae>1, Thlaspi arvense L.<アブラナ科/Brassicaceae>2, Sonchus brachyotus DC.<キク科/Asteraceae/Compositae>3, オトコエシ1, グンバイナズナ2, ハチジョウナ3
原植物画像
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薬用部位1, 帯果全草2, 帯根全草3
公定書薬典(2020)
臨床応用P. villosa: 消炎,排膿,駆瘀血薬として,腫瘍,浮腫,帯下,産後の腹痛などに応用.
T. arvense: 眼病の薬として,鎮痛,消炎の目的に応用.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類清熱解毒薬
薬効P. villosa:
[薬性・性味] 辛、苦,涼.
[帰経] 胃、大腸、肝経.
[効能] 清熱解毒,消癰排膿,去瘀止痛.
[主治] 腸癰,肺癰,瘡癰腫毒,血滞,胸腹疼痛,産後の悪阻,腹痛に用いる
成分情報モノテルペノイド Monoterpenoids
P. villosa (根および根茎/root & rhizome) (*C1):
Loganin, Villoside, Villoside tetraacetate, Morroniside

グリコシノレート Glucosinolate
T. arvense (全草および種子/whole plant & seeds) (*C1):
Sinigrin

その他 Others
T. arvense (全草および種子/whole plant & seeds) (*C1):
Myrosin(酵素/enzyme)

成分 構造式


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薬理作用抗菌(Staphylococcus aureus).鎮静.
DNA配列AF144360, AF016841; 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます  訳文画像を表示
適応症肺化膿症, 皮膚化膿症, 胸痛, 腹痛, 虫垂炎
方剤桔梗湯[外台], 薏苡附子敗醤散
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 64-66.
備考本草正条品はオミナエシ科の P. villosa オトコエシである.現在中国市場の「敗醤草」は主に2種あり,北方地区ではキク科の S. brachyotus ハチジョウナ,南方地区ではアブラナ科の T. arvense グンバイナズナが用いられる.日本産の「敗醤根」はオミナエシ科の P. villosa オトコエシの根である.原植物により薬効が異なるので注意が必要.
更新日2021/09/27