資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称苦参
正式名称苦参
日本語読みくじん, Kujin
現地読みKushen
ラテン名Sophorae Radix (JP), Sophorae Flavescentis Radix (CP)
英語名Sophora Root (JP), Lightyellow Sophora Root (CP)
原植物名Sophora flavescens Aiton, クララ
原植物科名Leguminosae, マメ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
入手先情報日本, 大阪府, ㈱栃本天海堂
入手年月日1972/04/13
TMPW No1078

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名苦参, Kushen, Sophorae Radix (JP18), Sophorae Flavescentis Radix (CP2020), Sophora Root (JP18), Lightyellow Sophora Root (CP2020)
生薬画像
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原植物名Sophora flavescens Aiton, クララ
原植物画像
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原植物科名Leguminosae, マメ科
薬用部位根(しばしば周皮を除く)
選品長くて曲折が少なく,内面黄白色で苦味の強いものが良品(TN).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用苦味健胃,解熱,利尿,利胆,消炎,止瀉薬として,手足の血熱による皮膚疾患,口内炎,細菌性下痢,腸炎,小便不利などに応用する.湿疹,寄生性皮膚疾患に外用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類清熱燥湿薬
薬効[性味] 苦,寒.
[帰経] 心、肝、胃、大腸、膀胱経.
[効能] 清熱燥湿,殺虫,利尿.
[主治] 熱痢,便血,黄疸尿閉,赤白帯下,陰腫陰痒,湿疹,湿瘡,皮膚掻痒,疥癬麻風に用い,滴虫性陰道炎に外用する.
成分情報ステロール Sterols
(*C1):
beta-Sitosterol, Stigmasterol, Campesterol

フラバノンとジヒドロフラボノール Flavanones & Dihydroflavonols
(*C2):
Kurarinol, Kurarinone, Kuraridinol, Norkurarinol

イソフラボン Isoflavones
(*C1):
Trifolirhizin

アルカロイド Alkaloids
(*C1):
Matrine, Oxymatrine, Sophoranol, Anagyrine, Methylcytisine, Baptifoline, Sophocarpine, Isomatrine

成分 構造式




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薬理作用ストレス性潰瘍抑制(matrine画分, oxymatrine画分). 随意運動障害,血管運動中枢抑制(matrine).抗真菌(煎液:各種皮膚白癬菌など).
DNA配列AF123452; 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症下痢, 血便, 痔出血, 黄疸, 掻痒, 帯下, 尿量減少
方剤三物黄芩湯, 消風散, 当帰拈痛湯, 当帰貝母苦参丸
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-9. 心腹卒痛
: 心腹(むねはら)突然痛くなる
 └ 熱痛: 暴(にわか)に痛み、暴に止みて、復作(またおこ)り、痛む所へ手を近(ちかく)くことを嫌い、或は面赤く、掌中熱く、或は身に熱あり或は大便鞭(かた)く、或は不通(つうぜず)或は瀉(くだる)者あり、瀉様は先ず痛み一陣(ひとしきり)、大便臭きは是熱の痛みなり 
【用法】苦参刻煎じ、醋を加えて服す <中巻34丁>

3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷
└ 3-1. 金瘡
: 刀や脇差等による切り傷の類
 └ 鳥銃子人肉中打込: 鳥銃子(てっぽうだま)人の肉の中へ打込たる
【用法】食蓼穂、研り末にして、苦参黄栢の末を和(まぜ)頻(ひたもの)貼てよし <中巻57丁>

6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類
└ 6-2. 中諸穀菜毒
: 穀類や野菜の毒にあたる
 └ 中諸野菜毒: 諸々の野菜毒に中(あた)りたる
【用法】苦参醋に煎じ飲めば吐いて癒ゆ <下巻46丁>

6-4. 中魚介禽獣肉毒: 魚介、禽獣類の肉、他諸毒にあたる
 └ 中諸魚毒
: 諸々の魚毒に中(あた)りたる
【用法】苦参三匁許(ばかり)醋にて煮汁を取服し、吐却してよし <下巻55丁>
広恵済急方の植物画像

(原文)

(訳文)
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関連情報新訂和漢薬
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, p 106.
C2) 生薬学概論, p 287.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) pp. 674, 791.
L3) 新訂 和漢薬
備考家庭薬原料にされる.
更新日2023/11/24