資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称龍胆
正式名称竜胆
日本語読みりゅうたん, Ryūtan
現地読みLongdan
ラテン名Gentianae Scabrae Radix (JP), Gentianae Radix et Rhizoma (CP)
英語名Japanese Gentian (JP), Chinese Gentian (CP)
原植物名Gentiana sp.
原植物科名Gentianaceae, リンドウ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類根+根茎
入手先情報日本, 大阪府, ㈱栃本天海堂
入手年月日1990/02/21
蒐集者難波恒雄
TMPW No10807

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名竜胆, Longdan, Gentianae Scabrae Radix (JP18), Gentianae Radix et Rhizoma (CP2020), Japanese Gentian (JP18), Chinese Gentian (CP2020)
生薬画像
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原植物名Gentiana scabra Bunge1, Gentiana manshurica Kitagawa, Gentiana triflora Pallas, 他. トウリンドウ1
原植物画像
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原植物科名Gentianaceae, リンドウ科
薬用部位根および根茎
選品淡黄かっ色でヒゲ根の多い大株のものが良い(TN).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用苦味健胃薬として,ゲンチアナ (Gentiana lutea L. の根茎) と同様に用いる.漢方医学では抗炎症薬として,消化器の充血,炎症,尿道炎,リウマチなどに応用する
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類清熱燥湿薬
薬効[性味] 苦,寒.
[帰経] 肝、胆経.
[効能] 清熱燥湿,瀉肝胆火.
[主治] 湿熱黄疸,陰腫陰痒,帯下,湿疹掻痒,肝火目赤,耳鳴耳聾,脇痛口苦, 持続勃起症,驚風痙攣に用いる.
成分情報少糖類 Oligosaccharides
(*C1):
Gentianose, Gentiobiose

モノテルペノイド Monoterpenoids
(*C1):
Gentiopicrin, Swertiamarin, Gentianine
G. triflora var. japonica (*C1):
Trifloroside

キサントン類 Xanthones
(*C1):
Gentisin

その他の芳香族誘導体 Other aromatic derivatives
(*C1):
Gentisic acid

成分 構造式






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薬理作用胃液分泌促進(エキス).
DNA配列AJ294588, AJ294648; 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます  訳文画像を表示
適応症黄疸, 排尿困難, 排尿痛, 尿の混濁, 陰嚢腫大, 陰痒, 帯下, 目の充血, 眼痛, 胸痛, 脇痛, 難聴, 耳の腫脹・疼痛, 高熱, 痙攣
方剤舒筋立安散, 疎経活血湯, 立効散, 龍胆瀉肝湯 [薛氏], 龍胆瀉肝湯 [一貫堂], 九味柴胡湯
同類生薬ゲンチアナ (Gentiana lutea L. の根茎),秦艽 (Gentiana macrophylla Pall., G. straminea Maxim., G. crassicaulis Duthie ex Burkill or G. dahurica Fisch. の根)
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 166-167.
備考中国産の「関龍胆」(東北諸省産) の中には,このほかG. triflora Pallas の地下部を混じている.また「雲南龍胆」,「貴州龍胆」(雲南,貴州,四川省産) はG. regescens Fr. の地下部を基源とする.
かつて日本産の「樺太龍胆」または「蝦夷龍胆」と称する生薬が市販されたことがあるが,基源は エゾリンドウ G. triflora Pallas var. japonica Hara の地下部であったが,今日では市場性はない.
更新日2021/09/27