資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称白芨
正式名称白芨
日本語読みびゃっきゅう, Byakkyū
ラテン名Bletillae Rhizoma (CP), Bletillae Tuber
英語名Common Bletilla Tuber (CP)
原植物名Bletilla striata (Thunb. ex Murray) Reichb. f., シラン
原植物科名Orchidaceae, ラン科
薬用部位分類植物性生薬
細分類塊茎
TMPW No1083

学術情報データベース

一般生薬名白芨, Baiji, Bletillae Rhizoma (CP2020), Common Bletilla Tuber (CP2020), Bletilla Tuber
生薬画像
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原植物名Bletilla striata (Thunb. ex Murray) Reichenbach f., シラン
原植物画像
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原植物科名Orchidaceae, ラン科
薬用部位塊茎
公定書薬典(2020)
臨床応用止血,排膿,粘滑,緩和薬として,吐血,喀血,衂血を止める.癰腫,切傷,火傷などに外用する.今日では薬用より,陶器製造時の糊剤として工業用に出まわっている.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類止血薬
薬効[性味] 苦、甘、渋,微寒.
[帰経] 肺、肝、胃経.
[効能] 收斂止血,消腫生肌.
[主治] 喀血,吐血,外傷出血,瘡瘍腫毒,皮膚皸裂に用いる.
成分情報多糖類 Polysaccharides
(*C1):
Bletilla-glucomannan (D-mannose:D-glucose=3:1), 澱粉/starch

その他の芳香族化合物 Other aromatic compounds
B. striata (*C2-C4):
Blestrin A, Blestrin B, Blestrianol A, Blestrianol B, Blestrianol C, Blesterin C, Blesterin D

成分 構造式




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薬理作用抑菌作用 (グラム陽性菌,結核菌,小芽胞癬菌 )
DNA配列AF263630, AF074114
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます  訳文画像を表示
適応症吐血, 喀血, 鼻血, 出血, 切り傷
方剤扶脾生脈散加白芨
広恵済急方(日本古典) 

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2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-1. 吐血
: 人忽(たちまち)血を吐(はく)なり 此証一様ならず故に七ケ條に分たり
 └ 中暑吐血: 夏炎熱の節、旅行などして終(つい)に暑毒(しょき)に中(あた)りて吐血する者あり、其証気怯(そのしょうきよわく)、體倦(からだつかれ)、息微かに或は熱し渇つよく、煩悶(いきれもだえ)て吐血するあり おおよそ何れの吐血にても暴(にわか)に血を吐て湧が如くなる者、或は一口二口よりして一二合、漸々(ぜんぜん)に一升より數斗に至り、気血脱て危(あやうき)ことしばしのまあり、此際(このきわ)に至りては、何れの証にても下に載る所の通理方を用ゆべし
【用法】白芨末として二三分童子の小便にて用ゆ <中巻9丁>
関連情報新訂和漢薬
同類生薬サレップ根
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 52-53.
C2) Phytochemistry, 29, 1259 (1990).
C3) Phytochemistry, 30, 2733 (1991).
C4) Phytochemistry, 31, 3985 (1992).
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2)
L3) 新訂 和漢薬
備考四川省の西,北部では Bletilla ochracea Schltr. を白芨として用いている.古来,肺出血を止める薬として用いられ,現在中国の中医,民間医は喀血を治すのに常用する.日本ではかつて,ヨーロッパ生薬のサレップ根 [SALEP TUBER, ラン科/Orchidaceae の Orchis morio L. など Orchis 属および Anacamptis pyramidalis Richard, Platanthera bifolia Richard などの球茎] の代用として粘滑,緩和薬に用いられたが,今日では稀用のものである.
更新日2021/09/28