資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称番椒
正式名称蕃椒
日本語読みばんしょう, Banshō
現地読みLajiao
ラテン名Capsici Fructus (JP, CP)
英語名Capsicum (JP), Hot pepper (CP)
原植物名Capsicum annuum Linn., トウガラシ
原植物科名Solanaceae, ナス科
薬用部位分類植物性生薬
細分類成熟果実
TMPW No10919

学術情報データベース

一般生薬名蕃椒 (トウガラシ), Lajiao, Capsici Fructus (JP18, CP2020), Capsicum (JP18), Hot Pepper (CP2020)
生薬画像
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原植物名Capsicum annuum Linn., トウガラシ
原植物画像
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原植物科名Solanaceae, ナス科
薬用部位成熟果実
選品外面の光沢が強く,暗赤色~黄赤色を呈するものが良品(TN).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用皮膚刺激薬として神経痛,筋肉痛などに外用する.またトウガラシチンキ(健胃薬)やトウガラシ・サリチル酸精(育毛,養毛剤)の原料とする.香辛料.
医学体系民間療法
伝統医学的薬効薬効[性味] 辛,熱.
[帰経] 心、脾経.
[効能] 温中散寒,開胃消食.
[主治] 寒滞腹痛,嘔吐,瀉痢,凍瘡.
成分情報その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds
(*C1):
Capsianside A

単糖類 Monosaccharides
(*C1):
Vitamin C

カロテノイド Carotenoids
(*C1):
beta-Carotene, Capsanthin, Lutein, Kryptocapsin

ビタミンA誘導体(レチノイド) Vitamin A derivatives (Retinoids)
(*C1):
Vitamin A

アミノ酸 Amino acids
(*C1):
Betaine

プリン誘導体 Purine derivatives
(*C1):
Adenine

プテリジン誘導体 Pteridine derivatives
(*C1):
Vitamin B2

カプサイシン類 Capsaicins
(*C1):
Capsaicin, Dihydrocapsaicin, Capsiamide

簡単な含窒素化合物 Simple nitrogen containing compounds
(*C1):
Choline, Vitamin B1

成分 構造式




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薬理作用唾液,胃酸分泌(少量,促進;多量,抑制).皮膚血管拡張.消化管運動亢進(capsaicin).
DNA配列AF217950
適応症神経痛, 筋肉痛
方剤複方サリチル酸メチル精, トウガラシチンキ, トウガラシ・サリチル酸精
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類
└ 6-2. 中諸穀菜毒
: 穀類や野菜の毒にあたる
 └ 中西瓜毒: 西瓜を食し毒に中(あたり)たる
【用法】蕃椒を刻、水に浸濃汁を飲てよし <下巻49丁>
関連情報新訂和漢薬
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 197-199.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2)
L3) 新訂 和漢薬
備考中央アメリカ原産で栽培品種が多い.
更新日2021/09/27