資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称玉竹
正式名称玉竹
日本語読みぎょくちく, Gyokuchiku
現地読みYuzhu
ラテン名Polygonati Odorati Rhizoma (CP)
英語名Fragrant Solomonseal Rhizome (CP)
原植物名Polygonatum macropodium Turcz.
原植物科名Liliaceae, ユリ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類根茎
産地情報中華人民共和国
入手先情報香港, 隆泰行
入手年月日1964/02/14
同定者劉 玉萍
備考生薬,47(3),249-266(1993)
TMPW No1336

学術情報データベース

一般生薬名玉竹, Yuzhu, Polygonati Odorati Rhizoma (CP2020), Fragrant Solomonseal Rhizome (CP2020)
生薬異名
生薬画像
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原植物名Polygonatum odoratum Druce, P. macropodium Turcz., P. prattii Baker (*B1), アマドコロの類,他
原植物画像
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原植物科名Liliaceae, ユリ科
薬用部位根茎
選品長く,肉が厚く,黄白色でつやがあり,柔らかいものが良品とされる.
公定書薬典(2020)
臨床応用消炎性滋養,強壮薬として,虚弱体質者の口渇,咳嗽,発熱自汗,多汗,多尿,遺精などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類補陰薬
薬効[性味] 甘,微寒
[帰経] 肺、胃経.
[効能] 養陰潤燥,生津止渇.
[主治] 肺胃陰傷,燥熱咳嗽,咽干口渇,内熱消渇に用いる.
成分情報多糖類 Polysaccharides
P. odoratum Druce var. pluriflorum Ohwi, アマドコロ (*C1):
Odoratan(D-Fructose:D-Mannose:D-Glucose:D-Galacturonic acid=6:3:1:1.5), Polygonatumfructans O-A, Polygonatumfructans O-B, Polygonatumfructans O-C, Polygonatumfructans O-D

薬理作用強心,血糖降下作用.
DNA配列AB017316, AB040207, AB029760
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症咳嗽, 口渇, 多尿, 発熱, 虚弱体質
方剤希有処方に配合
同類生薬黄精 (Polygonati Rhizoma)
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
B1)生薬,45,99(1991); 47,131(1993); 47,144(1993); 47,249(1993).
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 150-152.
備考『中華人民共和国薬典』には玉竹の原植物として,Polygonatum odoratum が規定される.しかし中国市場には P. macropodium なども見られ,さらに香港市場で黄精の原植物とされる P. sibiricum 等が確認された.玉竹の薬効は黄精と似ているが,玉竹は陰を補う作用が強く,黄精は気を補う作用が強い.臨床では使い分けられている.
更新日2021/09/27