資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称金銀花
正式名称金銀花
日本語読みきんぎんか, Kinginka
現地読みJinyinhua
ラテン名Lonicerae Flos (Non-JPS), Lonicerae Japonicae Flos (CP)
英語名Lonicera Flower (Non-JPS), Honeysuckle Flower (CP)
原植物名Lonicera similis Hemsl. (Lonicera hypoglauca Miq. subsp. nudiflora Hsu et H.J.Wang)
原植物科名Caprifoliaceae, スイカズラ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類花蕾
入手先情報中華人民共和国, 雲南省文山, 文山県医薬公司,南京薬学院
入手年月日1984/05/00
蒐集者その他
備考生薬42(1),65-75(1988).
TMPW No1410

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産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
23.400733
104.21624799999995
入手先情報
中華人民共和国,雲南省文山
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名金銀花, Jinyinhua, Lonicerae Flos (Non-JPS2022), Lonicerae Japonicae Flos (CP2020), Lonicera Flower (Non-JPS2022), Japanese Honeysuckle Flower (CP2020)
生薬異名河南産: 南銀花, 密銀花; 山東産: 東銀花, 済銀花
生薬画像
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原植物名Lonicera japonica Thunberg (*B1), スイカズラ
原植物画像
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原植物科名Caprifoliaceae, スイカズラ科
薬用部位花蕾
選品花弁の上部が黄かっ色で,基部が赤かっ色で,良く乾いたものが良品(TN).
公定書局外(2022), 薬典(2020)
臨床応用解熱,解毒薬として,化膿性皮膚疾患,咽喉疼痛,下痢,風邪の初期の発熱に応用する.その黒焼きは止血薬にする.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類清熱解毒薬
薬効[性味] 甘,寒.
[帰経] 肺、心、胃経.
[効能] 清熱解毒,疏散風熱.
[主治] 癰腫疔瘡,喉痺,丹毒,熱毒血痢,風熱感冒,温病発熱に用いる.
成分情報その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds
(*C1):
Ceryl alcohol, Sterin, Arachic acid, Myristic acid, Elaidic acid, Linolenic acid, Linolic acid

単糖類 Monosaccharides
(*C1):
Inositol

ジテルペノイド Diterpenoids
L. japonica var. sempervillosa (*C1):
3alpha-Hydroxy-(-)-manoyl oxide

フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
(*C1):
Luteolin, Lonicerin (Luteolin-7-rhamnoglucoside)

成分 構造式

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薬理作用軽度のストレス性潰瘍抑制.抗菌(各種グラム陽性菌及び陰性菌).利尿.コレステロールの腸管吸収抑制.
DNA配列AF207727, AF207728, AF207729, AF207730, AF207731, AF207732, AF207733
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症皮膚化膿症, 咽喉の腫脹疼痛, 血便, 発熱, 発疹
方剤清咽利膈湯, 八味帯下方
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-14. 無名腫毒
: 何とも心得がたく、名も知れざる腫物を生ずる事あり、早く傳薬等(つけぐすりなど)せされば、恐くは害をなすこと甚だしきものあらん 
【用法】金銀花莖葉ともに擣(つき)て、汁を絞取て、温服すべし、其滓(かす)を患處(はれたるところ)に傳(つく)べし <中巻42丁>
関連情報新訂和漢薬
同類生薬忍冬
参考文献Non-JPS2022: 日本薬局方外生薬規格2022.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
B1) 生薬42(1),65-75(1988).
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 109-110.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2)
L3) 新訂 和漢薬
備考中国では『温病條辨』に収載されている処方である銀翹散が感冒や熱性疾患の初期に広く用いられている.
忍冬はスイカズラの茎または葉のついた茎で,解熱,解毒,利尿,消炎薬にする.解熱,解毒作用は金銀花の方が強い.
更新日2022/07/20