資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称覆盆子
正式名称覆盆子
日本語読みふくぼんし, Fukubomshi
現地読みBokbunja
ラテン名Rubi Fructus (CP)
英語名Palmleaf Raspberry Fruit (CP), Rubus Fruit
原植物名Rubus coreanus Miq., トックリイチゴ
原植物科名Rosaceae, バラ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類果実
産地情報大韓民国(韓国)
入手先情報大韓民国(韓国), 金羅北道, 長水郡渓内面長渓里中華医院
入手年月日1980/12/15
蒐集者その他
同定者小松かつ子
備考生薬,40(1),44-53(1986)
生薬,40(1),54-60(1986)
TMPW No1433

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産地情報
大韓民国(韓国)
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
35.71750000000001
127.15300000000002
入手先情報
大韓民国(韓国),金羅北道
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名覆盆子, Fupenzi, Rubi Fructus (CP2020), Palmleaf Raspberry Fruit (CP2020), Rubus Fruit
生薬画像
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原植物名Rubus chingii Hu1 (B1), Rubus crataegifolius Bunge2 (B2), ゴショイチゴ [中国産]1, クマイチゴ [韓国産]2
原植物画像
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原植物科名Rosaceae, バラ科
薬用部位未成熟果実
公定書薬典(2020)
臨床応用強壮,強精薬として,遺精,遺尿,インポテンツ,小便頻数などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類収渋薬
薬効[性味] 甘、酸,温.
[帰経] 肝、腎、膀胱経.
[効能] 益腎固精縮尿,養肝明目.
[主治] 遺精滑精,遺尿尿頻,陽痿早泄,目暗昏花に用いる.
成分情報その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds
(*C1):
有機酸/organic acids

糖質 Sugar
(*C1):
糖類/sugars

ビタミンA誘導体(レチノイド) Vitamin A derivatives (Retinoids)
(*C1):
ビタミンA様物質/Vitamin A like substances

薬理作用生長抑制作用(in vitro).
DNA配列AF055754
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症インポテンツ
方剤希有処方に配合
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
B1) 生薬41(1),19-29(1987).
B2) 生薬40(1),95-102(1986);40(2),203-214(1986).
B3) 生薬44(4),255-264(1990).
B4) 生薬 40(1),44-53;54-60(1986).
B5)生薬学概論,pp180-181.
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 326-327.
備考韓国産覆盆子の主流品は Rubus crataegifolius クマイチゴの未熟又は完熟果実で市場品によりわずかに R. parvifolius L. var. adenochlamys (Focke) Migo カラナワシロキイチゴの未熟果実 (B3) の混入が見られた.韓国南部の一医院でR. coreanus Mig. トックリイチゴの成熟果実 (B4) が使われていた.韓国の R. crataegifolius の形態は日本の同種の果実の形態と異なった.
本草学的研究により,現在の中国産覆盆子の原植物の R. chingii ゴショイチゴは「樹苺」に属し,清代初めに R. coreanum 基源の「覆盆子」と置き代ったことが考察された.現在の韓国産覆盆子の原植物 R. crataegifolius も代用品である (B5).
更新日2023/03/29