資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称鶴虱
正式名称南鶴虱
日本語読みかくしつ, Kakushitsu なんかくしつ, Nankakushitsu
現地読みHeshi (鶴虱),Nanheshi (南鶴虱)
ラテン名Carotae Fructus (CP), Dauci Fructus
英語名Wild Carrot Fruit (CP)
原植物名 Daucus carota L., ナニンジン
原植物科名Umbelliferae, セリ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類成熟果実
入手先情報中華人民共和国, 江蘇省南京, 南京中医学院付属
入手年月日1980/06/07
TMPW No1696

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
32.060255
118.796877
入手先情報
中華人民共和国,江蘇省南京
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名南鶴虱, Nanheshi, Carotae Fructus (CP2020), Wild Carrot Fruit (CP2020)
生薬異名胡蘿蔔子
生薬画像
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原植物名Daucus carota Linn., ナニンジン
原植物科名Umbelliferae, セリ科
薬用部位成熟果実
公定書薬典(2020)
臨床応用駆虫薬として,回虫,腹痛などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類駆虫薬
薬効[性味] 苦、辛,平;有小毒.
[帰経] 脾、胃経.
[効能] 殺虫消積.
[主治] 回虫病,蟯虫病,条虫病,虫積腹痛,小児癇癪に用いる.
成分情報セスキテルペノイド Sesquiterpenoids
D. carota (*C1,C3-C5):
Daucol, Carotol, Bisabolene, Daucene, 5,8-Epoxydaucane, alpha-Bergamotene

アントシアニン Anthocyanins
D. carota:
Carrot anthocyanin

クマリン類 Coumarins
D. carota (*C2):
Bergamottin

その他 Others
D. carota (*C1):
Tiglic acid

成分 構造式



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薬理作用駆虫効果(煎剤,アルコールエキス:回虫).
DNA配列D44566, U58559
適応症回虫, 蟯虫, 腸内寄生虫, 回虫駆除
方剤代用薬として配合
同類生薬北鶴虱
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 311-314.
C2)Chem. Ber., 108, 2955 (1975).
C3)Bull. Soc. Chim. Fr., 4314 (1972).
C4)Chem. Commun., 26, 788 (1961).
C5)Chim. Acta., 46, 2705 (1963).
C6)Chem. Ber., 94, 958 (1961).
備考鶴虱の基源植物として次のものが知られている.
中国産:セリ科 のナニンジン.その他キク科のヤブタバコ Carpesium abrotanoides L. の果実である.
その他ガンクビソウ C. divaricatum Sieb.et Zucc.,オオガンクビソウ C. macrocephalum Fr.et Sav. の花部を付した茎葉を鶴虱と称する.またシソ科のイヌコウジュ Mosla punctulata (J. F. Gmel.) Nakai,イラクサ科のイラクサ Urtica thunbergiana Sieb.et Zucc. または ホソバイラクサ U. angustifolia Fischer の茎葉も鶴虱と称されることがある.
更新日2022/01/31