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生薬名

入手時名称使君子
正式名称使君子
日本語読みしくんし, Shikunshi
現地読みShijunzi
ラテン名Quisqualis Fructus (CP)
英語名Rangooncreeper Fruit (CP)
原植物名Quisqualis indica L., シクンシ
原植物科名Combretaceae, シクンシ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類成熟果実
TMPW No1700

学術情報データベース

一般生薬名使君子, Shijunzi, Quisqualis Fructus (CP2020), Rangooncreeper Fruit (CP2020)
生薬画像
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原植物名Quisqualis indica Linn., シクンシ
原植物画像
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原植物科名Combretaceae, シクンシ科
薬用部位成熟果実
公定書薬典(2020)
臨床応用駆虫,健胃薬として,回虫の駆除,腹痛,消化不良,下痢などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類駆虫薬
薬効[性味] 甘,温.
[帰経] 脾、胃経.
[効能] 殺虫消積.
[主治] 蛔虫,蟯虫病,虫積腹痛,小児癇癪に用いる.
成分情報脂肪酸関連化合物 Fatty acids related compounds
(*C1):
Palmitic acid, Oleanic acidなどのグリセライド/glycerides, Malic acid, Citric acid, Succinic acid

糖質 Sugar
(*C1):
Sugar, Glucosazone, Pentosan

ステロール Sterols
(*C1):
Phytosterol

アミノ酸 Amino acids
(*C2):
Quisqualic acid

アルカロイド Alkaloids
(*C1):
Trigonelline

その他 Others
(*C1):
使君子酸カリウム/ C10H16O10N6K3 ,使君子酸/ C10H16O10N6

成分 構造式


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薬理作用駆虫作用.
DNA配列AF160470, AF207004, L01948
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます  訳文画像を表示
方剤希有処方に配合
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-9. 心腹卒痛
: 心腹(むねはら)突然痛くなる
 └ 蟲痛: 心腹(むねはら)痛み、時(ときどき)作(おこ)り、時(ときどき)止(やみ)、痛止(いたみやみたるときには能(よく)食(しょく)し、痛発(いたみおこり)たるときは口中に冷唾たまり或は清(すみたる)水を吐き、或は涎沫(よだれあわ)を吐て面青黄、或は白して口唇赤は蟲痛なり
【用法】使君子皮を去り、内の仁(み)ばかり四つ五つ食てよし、又榧子を食もよし <中巻33丁>
関連情報新訂和漢薬
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 309-310.
C2) 生薬学概論, p 262.
L1) 官準 広恵済急方.
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2).
L3) 新訂 和漢薬.
備考シクンシ Quisqualis indica L. の成熟果実を乾燥したものを 「使君子」,種子を 乾燥したものを 「君子仁」 という.四川省や海南省には葉の裏や小枝に短柔毛のある Q. indica L. var. villosa Clark が分布し,その果実も同様に用いられている.
更新日2023/09/19