資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称益智仁
正式名称益智
日本語読みやくち, Yakuchi
現地読みYizhi
ラテン名Alpiniae Fructus (JP), Alpiniae Oxyphyllae Fructus (CP)
英語名Bitter Cardamom (JP), Sharpleaf Glangal Fruit (CP)
原植物名Alpinia oxyphylla Miq.
原植物科名Zingiberaceae, ショウガ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類成熟果実
入手先情報香港, 永大行
入手年月日1972/12/00
TMPW No1794

学術情報データベース

一般生薬名益智, Yizhi, Alpiniae Fructus (JP18), Alpiniae Oxyphyllae Fructus (CP2020) , Bitter Cardamon (JP18), Sharpleaf Glangal Fruit (CP2020)
生薬異名益智仁（果殻を除く）
生薬画像
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原植物名Alpinia oxyphylla Miquel
原植物画像
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原植物科名Zingiberaceae, ショウガ科
薬用部位成熟果実
選品大粒で外面が淡黄色～淡黄かっ色を呈する芳香の強いものが良品(TN)．
公定書日局18，薬典(2020)
臨床応用芳香性健胃，整腸薬として，消化器官の機能が衰えたとき，消化不良の下痢，神経性下痢などに応用する．縮砂と同様に応用．
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類補陽薬
薬効[性味] 辛，温．
[帰経] 脾、腎経．
[効能] 暖腎固精縮尿，温脾止瀉摂唾．
[主治] 腎虚遺尿，小便頻数，遺精白濁，脾寒泄瀉，腹中冷痛，口多唾涎に用いる．
成分情報モノテルペノイド Monoterpenoids
(*C1):
1,8-Cineole, beta-Pinene, p-Cymene, Terpinen-4-ol
(*C2):
Camphor

セスキテルペノイド Sesquiterpenoids
*C1):
Zingiberene, beta-Salinene, beta-Caryophyllene, alpha-Humulene, alpha-Copaene, Nootkatone
(*C2):
Zingiberol

フラボノイド Flavonoids
(*C3):
tectochrysin, chrysin, izalpinin, 3,5-dihydroxy-7, 4'-dimethoxyflavone

ジアリールヘプタノイド Diarylheptanoids
(*C1, C2):
Yakuchinone A(1-(4'-hydroxy-3'-methoxyphenyl)-7-phenyl-3-heptanone), Yakuchinone B

成分 構造式


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薬理作用抗潰瘍作用（アセトンエキス，nootkatone) (P1).
DNA配列AF254463
証類本草（中国古典）※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症腹痛, 冷え, 消化不良, 下痢, 食欲不振, よだれ, 精液漏れ, 頻尿
方剤希有処方に配合, 家庭薬製剤に配合
同類生薬縮砂
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 238-239.
C2) 生薬学概論, p 322.
C3) パートナー生薬学, p 355.
E1) Chem. Pharm. Bull., 38, 3053(1990)
備考益智の薬能は「補骨脂」と似ているが，補骨脂は腎に偏って作用し，益智は脾に偏って作用する．益智は腎虚陽萎，腰膝冷痛は治し得ない．
更新日2021/09/27
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