資料館生薬データベース
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学術情報データベース
一般生薬名 | 訶子, Hezi, Chebulae Fructus (Non-JPS2022, CP2020), Myrobalan Fruit (Non-JPS2022), Medicine Terminalia Fruit (CP2020) | |||||
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生薬異名 | 訶梨勒, Helile, Haritaki, A-ru, A-ru-la | |||||
生薬画像 |
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原植物名 | Terminalia chebula Retzius, ミロバラン(ミロバランノキ) | |||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Combretaceae, シクンシ科 | |||||
薬用部位 | 果実 | |||||
選品 | 皮殻が黒くて,内部の実が多く,味の渋いものが良いとされる(NI). | |||||
公定書 | 局外(2022), 薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 収斂,止瀉,止血,鎮咳薬として,慢性喉頭炎,喉頭結核,腸出血,痔漏出血,子宮出血,慢性子宮炎,帯下,その他各種の痢疾に応用する. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 収渋薬 | ||||
薬効 | [性味] 苦、酸、渋,平. [帰経] 肺、大腸経. [効能] 渋腸止瀉,斂肺止咳,降火利咽. [主治] 久瀉久痢,便血脱肛,肺虚喘咳,久嗽不止,咽痛音唖に用いる. | |||||
成分情報 | タンニン Tannins (*C1): タンニン/tannins 20~40%: Ellagic acid, Gallic acid, Luteolic acid, Chebulic acid | |||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 抗菌(煎液:ブドウ球菌,チフス菌),抗ウイルス(エキス:単純ヘルペスウイルスなど),抗HIV,抗動脈硬化,免疫調節作用. | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | 下痢, 泥状水様便, 脱肛下血, 呼吸困難, 咳嗽, 失音, 嗄声, 不正性器出血, 帯下, 頻尿, 精液漏れ | |||||
方剤 | 響声破笛丸 | |||||
同類生薬 | 毛訶子 | |||||
参考文献 | Non-JPS2022: 日本薬局方外生薬規格2022. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 246-247. | |||||
備考 | アーユルヴェーダ(インド医学)における主要薬物の一つで,生薬名を「ハリータキー」という.果実の形や産地の異なる7種類のハリータキーがあるとされ,ヒマラヤ産で丸い Vijaya が最良とされる.インドでは慢性便秘,慢性潰瘍,消化不良,気管支炎,咳,喘息,かすれ声,下痢,寄生虫,出血など種々の疾患に応用される.ハリータキーに,アーマラカ(余甘子),ヴィビータカ(毛訶子)を集めたものをトリパラ(三果)といい,散剤,飲料,その他の剤形として強壮や抗老化に用いられる.この薬物はチベットへ伝わり,チベット生薬名を「アルラ A-ru-la」または「アルー A-ru」という.チベット医学では一切の疾病を治す万能薬とされ,薬師如来の象徴とされる.中国では,唐代に著された『新修本草』に「訶梨勒」の名で初めて収載されるが,それ以前に伝わり,用いられていた可能性がある.「訶梨勒」は日本へも奈良時代に鑑真和尚によってもたらされている. | |||||
更新日 | 2022/07/19 | |||||