資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称天門冬
正式名称天門冬
日本語読みてんもんどう, Temmondō
ラテン名Asparagi Radix (JP), (CP)
英語名Asparagus Root (JP), Cochinchinese Asparagus Root (CP)
原植物名Asparagus cochinchinensis (Lour.) Merr., クサスギカズラ
原植物科名Liliaceae, ユリ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類根の肥大部(肥大根)
TMPW No184

学術情報データベース

一般生薬名天門冬, Tianmendong, Asparagi Radix (JP18), (CP2020), Asparagus Root (JP18), Cochinchinese Asparagus Root (CP2020)
生薬異名天冬 (Tiandong)
生薬画像
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原植物名Asparagus cochinchinensis Merrill, クサスギカズラ
原植物画像
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原植物科名Liliaceae, ユリ科
薬用部位根の肥大部(外皮を去ったもの)
選品肉太く,緻密で黄白色半透明のものが良品.貴州省産が品質がよい(川天冬)(TN).
公定書局外(1989), 薬典(2020), 日局18
臨床応用鎮咳,利尿,緩和,滋養,強壮薬として,虚した状態の人の咳嗽,咳血,空咳などに用い,また大便燥結などにも応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類補陰薬
薬効[性味] 甘、苦,寒.
[帰経] 肺、腎経.
[効能] 養陰潤燥,清肺生津.
[主治] 肺燥干咳,頓咳痰粘,腰膝酸痛,骨蒸潮熱,内熱消渇,熱病津傷,咽干口渇,腸燥便秘に用いる.
成分情報ステロール Sterols
(*C1):
beta-Sitosterol

ステロイドサポニン及びサポゲニン Steroid saponins & Sapogenins
(*C2):
Smilageninをアグリコンとするステロイドサポニン

その他の芳香族化合物 Other aromatic compounds
(*C1):
5-Methoxy-methylfurfural

アミノ酸 Amino acids
(*C1):
Asparagine

その他 Others
(*C1):
粘液質

薬理作用抗菌作用(グラム陽性菌).
DNA配列AB029804, AB029849; 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます  訳文画像を表示
適応症咳嗽, 乾咳, 無痰, 喀血, 呼吸困難, 慢性気管支炎, 結核, 痰に血が混ざる, 盗汗, 口渇, 便秘
方剤滋陰降火湯, 清肺湯, 黄耆別甲湯, 甘露飲
同類生薬麦門冬,Shatamuli (Ayurveda)
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 33-34.
C2)生薬学概論, p 336.
備考市場にはクサスギカズラの他,タチテンモンドウ Asparagus lucidus Lindl. var. pygmaeus Makino,A. filicinum Ham. および キジカクシ(龍鬚菜)A. schoberioides Kunth の根も出荷される可能性がある.天門冬は滋補肺腎の力が強く,麦門冬は清肺潤燥の力が強い.肺結核の燥咳には天門冬と麦門冬を同時に使用する.
更新日2024/03/29