資料館生薬データベース
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。
産地情報
大韓民国(韓国)
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
37.566535
126.97796919999996
入手先情報
大韓民国(韓国),ソウル
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 地膚子, Difuzi, Kochiae Fructus (CP2020), Belvedere Fruit (CP2020) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
生薬画像 |
| ||||||
原植物名 | Kochia scoparia (L.) Schrader (B1), ホウキギ | ||||||
原植物画像 |
| ||||||
原植物科名 | Chenopodiaceae, アカザ科 | ||||||
薬用部位 | 成熟果実 | ||||||
公定書 | 薬典(2020) | ||||||
臨床応用 | 解毒,利尿薬として,淋病,小便不利,水腫,脚気,湿瘡,疥癬などの掻痒に応用する. | ||||||
医学体系 | 中国医学 | ||||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 利水滲湿薬 | |||||
薬効 | [性味] 辛、苦,寒. [帰経] 腎、膀胱経. [効能] 清熱利湿,去風止痒. [主治] 小便渋痛,陰痒帯下,風疹,湿疹,皮膚掻痒に用いる. | ||||||
成分情報 | トリテルペノイド Triterpenoids (*C1, C2, C3): Momordin Ic, Momordin IIc, Kochianoside I, Kochianoside II, Kochianoside III, Kochianoside IV, Scoparianoside A, Scoparianoside B, Scoparianoside C | ||||||
成分 構造式 |
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。 | ||||||
薬理作用 | 抗そう痒作用(momordin Ic),アルコール及び糖吸収抑制作用(momordin Ic). | ||||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | ||||||
適応症 | 排尿困難, 排尿痛, 掻痒, 疥癬, 湿疹, 蕁麻疹, 外陰炎, 膣炎 | ||||||
方剤 | 希有処方に配合 | ||||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類 └ 1-13. 積気暈倒: 胸腹の激痛により目をまわす └ 冷気入嚢(れいきいんのうにいる): 冷気入嚢(れいきいんのうにいり)て痛強く、陰嚢縮入て腹急(ひきはり)、痛絶入(いたみたえいらん)とするあり、甚しきは死に至るなり 【用法】地膚子炒て末となし、酒にて服すべし <上巻70丁> | ||||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | ||||||
参考文献 | CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . B1) 生薬, 39(3), 190-203(1985). B2) 生薬, 36(1), 6-10(1982). C1) Yakugaku Zasshi, 117(4), 193-201(1997). C2) Chem. Pharm. Bull., 45(6), 1052-1055(1997). C3) ibid., 45(8), 1300-1305(1997). L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | ||||||
備考 | 地膚子の正品はアカザ科 のホウキギ Kochia scoparia の成熟果実であると考えられるが,市場にはこの他に同科の シロアカザ Chenopodium album L., コアカザ C. ficifolium Smith, ケアリタソウ C. ambrosioides L. の果実が流通していた (B1).さらに香港市場などにはシソ科の メハジキ Leonurus japonicus Houttuyn 及び ホソバメハジキ L. sibiricus L. の果実からなる「地膚子」が見られた (B2).メハジキ及びホソバメハジキの果実は「茺蔚子」の基源であり,共に眼病に用いられることがある以外,薬効は全く異なる.Chenopodium 属及び Leonurus 属由来の「地膚子」の使用は不適当である. | ||||||
更新日 | 2023/01/13 | ||||||