民族薬物データベース

資料館生薬データベース

※画像をクリックすると、拡大して表示されます。

生薬名	入手時名称	麻子仁
	正式名称	麻子仁
	日本語読み	ましにん, Mashinin
	現地読み	Maziren
	ラテン名	Cannabis Fructus (JP), (CP)
	英語名	Hemp Fruit (JP), Hemp Seed (CP)
	別名	火麻仁（Huomaren）
原植物名		Cannabis sativa L., アサ, Hemp
原植物科名		Moraceae, クワ科
薬用部位	分類	植物性生薬
薬用部位	細分類	果実
TMPW No		2093

学術情報データベース

一般生薬名

麻子仁, Maziren, Cannabis Fructus (JP18, CP2020), Hemp Fruit (JP18), Hemp Seed (CP2020)

生薬異名

火麻仁 (Huomaren)

生薬画像

※画像をクリックすると、拡大して表示されます。

原植物名

Cannabis sativa Linn., アサ

原植物画像

※画像をクリックすると、拡大して表示されます。

原植物科名

Moraceae, クワ科

薬用部位

果実

公定書

局外(1989), 日局18, 薬典(2020)

臨床応用

緩下薬として，老人，子供，妊産婦など体力の消耗した人，あるいは大病後の大便秘結して下らない人などに応用する．また鎮咳，潤燥薬とする．

医学体系

中国医学

伝統医学的薬効

分類

潤下薬

薬効

[性味] 甘，平．
[帰経] 脾、胃、大腸経．
[効能] 潤腸通便．
[主治] 血虚津虧，腸燥便秘に用いる．

成分情報

脂質 Lipids
(*C1)

テルペノイド（精油） Terpenoids (Essential oils)
(*C1)

カンナビノイド Cannabinoids
C. sativa var. indicaの葉の腺毛 / leaf and cilia　(*C1):
Cannabidiol, Tetrahydrocannabinol

ビタミンE　(トコフェロール類） Vitamin E (Tocopherols)
(*C1)

ペプチド Peptide
(*C1)

成分構造式

※画像をクリックすると、拡大して表示されます。

薬理作用

緩下作用，血糖下降（アルコールエキス）．

DNA配列

Y18150, AJ390068, AJ402933, AB007436; 伝統医薬データベース.

証類本草（中国古典）

※画像をクリックすると本文の画像が表示されます

適応症

便秘, 習慣性便秘

方剤

炙甘草湯, 潤腸湯

広恵済急方（日本古典）　

Tips！

3. 外傷の類: 怪我や蟲獣（むし、けだもの）に咬まれる等の外傷
└ 3-11. 諸獣囓傷: 獣に噛まれる
　└　瘈狗囓: 瘈（やまい）犬に囓まれたる
【用法】總（すべ）てやまい狗に囓まれたる人、嚴しく禁忌を守るべし　其法毎日灸する時風を避くべし、風瘡口（きずぐち）より入れば、變じて急症となる、慎むべし、扨次の食品を謹て喫（くらう）べからず　
赤小豆、蕎麦は三年間食すべからず　胡麻、麻人（あさのみ）、索麪（そうめん）、芋、魚類川魚類最も忌むべし　油あげの類、一切酢の物、青梅わけてあしし（以上、百日の間食うべからず）、酒（一年間飲べからず）、犬肉（終身食すべからず）　＜中巻91丁＞