資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称馬藺子
正式名称馬藺子
日本語読みばりんし, Barimshi
現地読みMalinzi
ラテン名Iridis Semen
原植物名Iris pallasii Fischer, ネジアヤメ
原植物科名Iridaceae, アヤメ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類種子
入手先情報中華人民共和国, 北京, 松本氏
入手年月日1977/12/10
TMPW No2136

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
39.90419989999999
116.40739630000007
入手先情報
中華人民共和国,北京
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名馬藺子, Malinzi, Iridis Semen
生薬画像
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原植物名Iris pallasii Fischer, ネジアヤメ
原植物科名Iridaceae, アヤメ科
薬用部位種子
臨床応用止血,利尿,解毒薬として,吐血,衂血,婦人の月経過多,帯下,疝痛,咽喉腫痛,癰腫などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類止血薬
薬効皮膚寒熱,胃中熱気,風寒湿痺を治し,筋骨を堅くする.
成分情報脂肪酸関連化合物 Fatty acids related compounds
(*C1):
脂肪油/ fat oil

薬理作用馬藺子のアルコールエキスを,雌のマウスに内服さすと,卵の抗生育,抗着床作用がある.この作用は種皮にあって,種仁にない.馬藺子の避妊作用は動物実験ではある程度有効であるが,臨床的には確実性がなく,月経の時期,量に不定の影響を及ぼし,帯下がやや多くなるなどの副作用があるので,避妊薬としては不完全なものである.
適応症小便不利, 吐血, 鼻血, 月経過多, 帯下, 咽喉痛
方剤希有処方に配合
参考文献C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 337-338.
備考新彊省では同属の Iris halophila Pall. の種子を同様に馬藺子と称して薬用にしている.根(馬藺根),葉(馬藺葉),花(馬藺花)も薬用とする.『神農本草経』には「蠡花,葉,白虫を去る」とあり,『名医別録』にも「喉痺を療す.多く服せば人をして塘洩せしめる」とその薬効を誌している.ネジアヤメは中国北部原産の植物で,日本に往時渡来したものである.
更新日2022/02/02