民族薬物データベース

資料館生薬データベース

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生薬名	入手時名称	榧子
	正式名称	榧子
	日本語読み	ひし, Hishi
	現地読み	Feizi
	ラテン名	Torreyae Semen (CP)
	英語名	Grand Torreya Seed (CP)
原植物名		Torreya grandis Fortune
原植物科名		Taxaceae, イチイ科
薬用部位	分類	植物性生薬
薬用部位	細分類	種子
入手先情報		香港, 永大行
入手年月日		1974/12/25
TMPW No		2147

学術情報データベース

一般生薬名

榧子, Feizi, Torreyae Semen (CP2020), Grand Torreya Seed (CP2020)

生薬画像

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原植物名

Torreya grandis Fortune, およびその変種

原植物科名

Taxaceae, イチイ科

薬用部位

外種皮を除いた成熟種子

公定書

薬典(2020)

臨床応用

鈎虫，條虫駆除薬として用いるが，一説によるとそれほど効果がないともいわれている．

医学体系

中国医学

伝統医学的薬効

分類

駆虫薬

薬効

[性味] 甘，平．
[帰経] 肺、胃、大腸経．
[効能] 殺虫消積，潤肺止咳，潤燥通便．
[主治] 鉤虫病，蛔虫病，絛虫病，虫積腹痛，小児疳積，肺燥咳嗽，大便秘結に用いる．

成分情報

脂肪酸 Fatty acids
T. nucifera, seeds (*C1):
Palmitic acid, Stearic acid, Linolenic acid, Oleic acid

モノテルペノイド Monoterpenoids
T. nucifera, leaves (*C1):
d-Limonene, Camphene（以上葉）

セスキテルペノイド Sesquiterpenoids
T. nucifera, leaves (*C1):
d-Cadinene, Dendrolasin, Neotorreyol, Torreyal, Nuciferol, Nuciferal（以上葉）

フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
T. nucifera, leaves (*C1):
Kayaflavone（葉）

成分構造式

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薬理作用

駆虫作用（猫の條虫，鈎虫）．

DNA配列

AF228108

適応症

回虫, 回虫駆除, 腸内寄生虫, 便秘

方剤

通常, 方剤としない

広恵済急方（日本古典）　

Tips！

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-9. 心腹卒痛: 心腹（むねはら）突然痛くなる
　└ 蟲痛: 心腹（むねはら）痛み、時（ときどき）作（おこ）り、時（ときどき）止（やみ）、痛止（いたみやみたるときには能（よく）食（しょく）し、痛発（いたみおこり）たるときは口中に冷唾たまり或は清（すみたる）水を吐き、或は涎沫（よだれあわ）を吐て面青黄、或は白して口唇赤は蟲痛なり
【用法】使君子皮を去り、内の仁（み）ばかり四つ五つ食てよし、又榧子を食もよし　＜中巻33丁＞