資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称漢菊花
正式名称苦薏
日本語読みくよく, Kuyoku
ラテン名Chrysanthemi Flos
英語名Chrysanthemum Flower
原植物名Chrysanthemum lavandulaefolium Makino, ホソバアブラギク
原植物科名Compositae, キク科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
入手先情報日本, 大阪府, (株)栃本天海堂Tochimoto Tenkaidou Co.,Ltd.
入手年月日1975/03/00
TMPW No2196

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名苦薏,manjingzi,Chrysanthemi Indici Flos, Chrysanthemum Flower
生薬異名菊花,甘菊,白菊花
生薬画像
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原植物名Chrysanthemum lavandulaefolium (Fischer) Makino またはその近縁種, ホソバアブラギク
原植物画像
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原植物科名Compositae, キク科
薬用部位頭状花
臨床応用解熱,解毒,鎮痛,消炎薬として,感冒,発熱,悪寒,頭痛,目赤腫痛,頭暈,腫癰などに応用する.また近年では血圧降下作用のあることが明らかとなり,動脈硬化,高コレステロール症などに金銀花を配して応用する.茶剤にもする.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類辛涼解表薬
薬効散風清熱,平肝明目.風熱感冒,頭痛眩暈,目赤腫痛,眼目昏花に用いる.
成分情報脂肪酸 Fatty acids
C. morifolium (*C1):
Acetic acid, Propionic acid(以上葉)

単糖類 Monosaccharides
C. morifolium (*C1):
Fructose, Glucose, Arabinose, Galactose, Rhamnose, Ribose(以上花)

少糖類 Oligosaccharides
C. morifolium (*C1):
Sucrose(花)

モノテルペノイド Monoterpenoids
C. morifolium (*C1):
2,2,4-Trimethyl-3-cyclohexene-1-carboxylic acid(花), Borneol, Bornyl acetate, Camphor, alph-Thujione, Chrysanthenone(以上葉)

フラボノイド Flavonoids
C. morifolium (*C1):
Acacetin-7-rhamnoglucoside(花)

フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
C. morifolium (*C1):
Apigeninglucoside(花)

その他の芳香族誘導体 Other aromatic derivatives
C. morifolium (*C1):
Benzoic acid, Benzaldehyde, Anisaldehyde(以上葉)

アミノ酸 Amino acids
C. morifolium (*C1):
Stachydrine

簡単な含窒素化合物 Simple nitrogen containing compounds
C. morifolium (*C1):
Adenine, Choline(以上花)

成分 構造式

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薬理作用野菊花(苦薏)のエタノールエキスを,麻酔ネコに16g/㎏腹腔内注射すると降圧効果がみられ,脊髄切断ネコにおいても同様である.臨床的には野菊花(C. indicum L.)の流浸膏を子宮頸糜爛患者の患部に塗布すると治癒率85%であった.
参考文献C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. Ⅱ, pp 122-125.
備考わが国に輸入される場合「漢菊花」とも称される.
更新日2019/05/10