資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称ケンゴシ
正式名称牽牛子
日本語読みけんごし, Kengoshi
現地読みQianniuzi
ラテン名Pharbitidis Semen (JP), (CP)
英語名Pharbitis Seed (JP), (CP)
原植物名Pharbitis nil Choisy1 or Pharbitis purpurea (L.) Voigt2, アサガオ1 または マルバアサガオ2
原植物科名Convolvulaceae, ヒルガオ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類種子
入手先情報日本, 大阪府, ㈱栃本天海堂
入手年月日2004/2/9
蒐集者小松かつ子
備考Lot.No.270803
TMPW No22696

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産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名牽牛子, Qianniuzi, Pharbitidis Semen (JP18, CP2020), Pharbitis Seed (JP18, CP2020)
生薬画像
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原植物名Pharbitis nil Choisy1 or Pharbitis purpurea (L.) Voigt2, アサガオ1 または マルバアサガオ2
原植物画像
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原植物科名Convolvulaceae, ヒルガオ科
薬用部位成熟種子
選品粒が大きくて水に沈むものが良品(TN).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用緩下及び峻下薬,利尿薬として,腹水腫脹,二便不利,宿食積滞,大便秘結などに応用する.駆虫作用もある.胃弱の者,妊婦には使用不可.長期連用はさける.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類峻下逐水薬
薬効[性味] 苦、寒;有毒.
[帰経] 肺、腎、大腸経.
[効能] 瀉水通便,消痰逐飲,殺虫攻積.
[主治] 水腫脹満,二便不通,痰飲積聚,気逆喘咳,虫積腹痛に用いる.
成分情報その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds
(*C1):
Pharbitin 約/about 2% [pharbitic acid (ipurolic acid + glucose, rhamnose, quinovose) の糖部にtiglic adid, d-methyl-ethyl acetic acid, nilic acidが結合したもの]

植物ホルモン類 Plant hormones
(*C1):
Gibberellin (A3, A8, A26, A27, A29) およびそのglucoside(未熟種子/immature seed)
脂肪油約/fatty oil about 11%

成分 構造式


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薬理作用瀉下,腎機能賦活.
DNA配列AF110949, U38310, AF110947, AF110948
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症水腫, 腹水, 尿量減少, 便秘, 腹痛, 咳嗽, 回虫
方剤駆風解毒散, 八味疝気方
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

<牽牛葉>
3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷
 └ 3-11. 諸獣囓傷
: 獣に噛まれる、鼠に咬まれる
【疾患注釈】鼠に咬(かまれ)たる
【用法】牽牛葉を揉て、咬處に傳(つけ)べし <中巻86丁>
関連情報新訂和漢薬
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020) 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 302-304.
L1) 官準 広恵済急方.
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2).
L3) 新訂 和漢薬.
備考牽牛子には,種皮の色が黒色と白色の2種があるが,薬用には一般に黒色品(作用が激しい)が多く用いられる.
日本薬局方では アサガオ Pharbitis nil の種子のみが規定される.緩下薬として0.1g/回,1~3回/日,分量を増やせば峻下薬となる.
原植物である2種はサワマイモ属に含めて,Ipomoea nil (L.) Roth,I. purpurea (L.) Roth と記載される場合もある.
更新日2023/02/28