民族薬物データベース

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生薬名	入手時名称	槐花
	正式名称	槐花
	日本語読み	かいか, Kaika
	現地読み	Huaihua
	ラテン名	Sophorae Flos (Non-JPS), (CP)
	英語名	Sophora Japonica Flower (Non-JPS), Pagodatree Flower (CP)
原植物名		Sophora japonica L., エンジュ
原植物科名		Leguminosae, マメ科
薬用部位	分類	植物性生薬
薬用部位	細分類	花蕾
TMPW No		2280

学術情報データベース

一般生薬名

槐花, Huaihua, Sophorae Flos (Non-JPS2022, CP2020), Sophora Japonica Flower (Non-JPS2022), Pagodatree Flower (CP2020)

生薬異名

槐米, 槐花米

生薬画像

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原植物名

Sophora japonica Linn., エンジュ

原植物画像

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原植物科名

Leguminosae, マメ科

薬用部位

花蕾

公定書

局外(2022), 薬典(2020)

臨床応用

血管強化薬として高血圧症の予防に用いる．また止血薬として，紫斑病，痔疾，便血，吐血，鼻血，婦女崩漏などに応用する．

医学体系

中国医学

伝統医学的薬効

分類

止血薬

薬効

[性味] 苦，微寒．
[帰経] 肝、大腸経．
[効能] 涼血止血，清肝瀉火．
[主治] 便血，痔血，血痢，崩漏，吐血，衂血，肝熱目赤，頭痛眩暈に用いる．

成分情報

トリテルペノイド Triterpenoids
(*C1):
Betulin, Sophoradiol

フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
(*C1):
Rutin, Kaempferol, Sophoroside
(*C2):
Quercetin

その他の含窒素化合物 Other nitrogen containing compounds
(*C1):
Genistein配糖体

成分構造式

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薬理作用

血管平滑筋収縮（rutin).

DNA配列

U74230

証類本草（中国古典）

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適応症

血便, 痔出血, 鼻出血, 吐血, 目の充血, 頭痛, いらいら

方剤

家庭薬製剤に配合

広恵済急方（日本古典）　

Tips！

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-3. 歯衂舌衂: 歯より血出るなり、舌より血出るなり
　└ 歯衂: 齒縫齦（はのすき　はぐき）との間より血出るなり
又は、齒を抜き血出て不止　おおよそ人口より血出て、吐血か齒衂か分ち難は、涼水（ひやみず）に漱（くちすすぐ）べし、血頃（しばしの間）止むは齒衂也、止ざるは吐血也　
【用法】槐花炒焦、末となし付くべし　＜中巻20丁＞

9. 産後急証: 産後に関する急病
└ 9-2. 崩漏: 産後の大量出血
【疾患注釈】婦人俄（にわか）に陰門より血多出ることあり、脱血（ちおりること）過多（おびただし）ければ、元気接續（とりつづき）がたく、死に至る　急に救べし、産後腹中鳴るもの、崩漏することあるものなり、油斷すべからず　
【用法】槐花一両、百草霜（釜の黒なり、農家のものよし）半両末となし、秤錘（はかりのふんどう）を焼赤くして、酒の中へにらきて、其酒にて一二匁を服すべし　＜下巻80丁＞

広恵済急方の植物画像

（原文）

（訳文）

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