資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称サフラン
正式名称サフラン
日本語読みさふらん, Safuran
ラテン名Crocus (JP), Croci Stigma (CP)
英語名Saffron (JP), (CP)
原植物名Crocus sativus L., サフラン
原植物科名Iridaceae, アヤメ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類雌蕊の柱頭
TMPW No2366

学術情報データベース

一般生薬名サフラン, Xihonghua, Crocus (JP18), Croci Stigma (CP2020), Saffron (JP18), (CP2020)
生薬異名番紅花
生薬画像
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原植物名Crocus sativus Linn., サフラン
原植物画像
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原植物科名Iridaceae, アヤメ科
薬用部位柱頭
選品花粉や柱頭の基部(黄色を呈する)の混入の少ないものほど良品で,経年したものは良くない(TN).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用鎮静,鎮痛,通経薬として,精神疾患,月経痛,月経不順,閉経などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類活血去瘀薬
薬効[性味] 甘,平.
[帰経] 心、肝経.
[効能] 涼血解毒,解郁安神.
[主治] 経閉癥瘕,産後瘀阻,温毒発斑,憂鬱痞悶,驚悸発狂に用いる.
成分情報モノテルペノイド Monoterpenoids
(*C1,C2):
Picrocrocin, Safranal, Pinene, Cineole

カロテノイド Carotenoids
(*C1):
Crocin (Crocetin digentiobiose ester), Crocetin gentiobiose glucose ester, Crocetin diglucose ester, Crocetin gentiobiose ester, Crocetin glucose ester, alpha-Carotene, beta-Carotene, gamma-Carotene, Lycopene

成分 構造式


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薬理作用子宮興奮作用.
DNA配列AB017325; 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症無月経, 月経痛, 腹腔内腫瘤, 難産, 死胎, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 皮膚化膿症, 狭心痛
方剤家庭薬製剤に配合
広恵済急方(日本古典) 

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2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-1. 吐血
: 人忽(たちまち)血を吐(はく)なり 此証一様ならず故に七ケ條に分たり
 └ 中暑吐血: 夏炎熱の節、旅行などして終(つい)に暑毒(しょき)に中(あた)りて吐血する者あり、其証気怯(そのしょうきよわく)、體倦(からだつかれ)、息微かに或は熱し渇つよく、煩悶(いきれもだえ)て吐血するあり
おおよそ何れの吐血にても暴(にわか)に血を吐て湧が如くなる者、或は一口二口よりして一二合、漸々(ぜんぜん)に一升より數斗に至り、気血脱て危(あやうき)ことしばしのまあり、此際(このきわ)に至りては、何れの証にても下に載る所の通理方を用ゆべし
【用法】サフラン一二匁、沸湯(あつきゆ)に擺出(ふりだ)し、用最良 <中巻8丁>

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-5. 諸失血眩暈
: 吐血、下血、鼻衂、舌衂、歯損(はをぬきてそんじ)血出で、金創など血出ること過多(おびただし)ければ、皆眩暈して昏迷になる事あり 
【用法】サフラン一味煎じ服す、急ぐときは擺出(ふりだし)用てよし <中巻24丁>
関連情報新訂和漢薬
同類生薬紅花
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 113-116.
C2) 生薬学概論, p 332.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2)
L3) 新訂 和漢薬
備考サフランは地中海沿岸地方で,紀元前から香辛料として用いられており、Dioscorides の『ギリシャ本草』に「Krokos」として収載された.中国へは唐代(7世紀中頃)にインドから渡来したものと思われ,宋の『開宝本草』に「鬱金香」の名で収載されている.
更新日2023/04/24