資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称カノコソウ
正式名称カノコソウ, 吉草根
日本語読みカノコソウ: かのこそう, Kanokosō, 吉草根: きっそうこん, Kissōkon
ラテン名Valerianae fauriei Radix (JP)
英語名Japanese Valerian (JP)
原植物名Valeriana fauriei Briquet , カノコソウ
原植物科名Valerianaceae, オミナエシ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類根+根茎
入手先情報日本, 大阪府, ㈱栃本天海堂
入手年月日2007/5/15
蒐集者小松かつ子
TMPW No25396

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名カノコソウ, 吉草根, Kanokosō, Kissōkon, Valerianae Fauriei Radix (JP18), Japanese Valerian (JP18)
生薬異名纈草根
生薬画像
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原植物名Valeriana fauriei Briquet1, カノコソウ1,エゾカノコソウ(北海吉草)
原植物画像
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原植物科名Valerianaceae, オミナエシ科
薬用部位根及び根茎
選品鬚根が多く,赤かっ色のものが良い(TN).
公定書日局18
臨床応用鎮静,鎮痙,駆風薬として,ヒステリー症,心悸亢進時に浸剤(1日6gまで),チンキ剤または粉末(1日1.5gまで)として応用する.家庭薬原料.
医学体系中国医学
成分情報モノテルペノイド Monoterpenoids
V. fauriei 精油 [volatile oil] 1~8% (*C1, C2):
Cineole, Camphene, Limonene, p-Cymene, Borneol, alpha-Pinene, beta-Pinene, Terpineol, Bornyl isovalerate(主成分約 [major constituent about] 90%), Bornyl acetate
V. fauriei Briq. f. yezoensis Hara (*C1):
イリドイド配糖体/iridoid glycoside:
Kanokoside A, Kanokoside B, Kanokoside C, Kanokoside D

セスキテルペノイド Sesquiterpenoids
V. fauriei 精油 [volatile oil] 1~8% (*C1):
alpha-Kessyl alcohol, alpha-Kessyl glycol, alpha-Kessylacetate, Kessoglycol, Kessazulene (Guaiazulene), Kessane, Kessanol, 8-epi-Kessanol, Valeranone(= Jatamansone), Kanokonol, Fauronyl acetate, Kanokonyl acetate, Cryptofauronol

成分 構造式




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薬理作用鎮静作用(kessoglycol diacetate, kessoglycol 2-acetate, kessoglycol 8-acetate),抗うつ作用(alpha-kessyl alcohol, kessanol, cyclokessyl acetate),抗ストレス潰瘍作用.
DNA配列L13934, AJ236003; 伝統医薬データベース.
適応症ヒステリー, 動悸
方剤カノコソウチンキ
同類生薬ワレリアナ根,インドワレリアナ根(「備考」参照)
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 132-133.
C2) 生薬学概論,p223.
C3) Nat. Med., 55, 225, 231(2001).
備考ワレリアナ根(Valerianae Rhizoma):オミナエシ科の Valeriana officinale L. セイヨウカノコソウの根及び根茎.
インドワレリアナ根(Indian Valeriana): V. wallichii DC. など数種の同属植物の根及び根茎.
吉草根はヨーロッパ産のワレリアナ根の代用品として『日本薬局方』第1版(1886)から収載された.中国ではValeriana属植物は用いられていない.日本市場に流通している日本産の生薬「カノコソウ」は,北海吉草(エゾカノコソウの系統)を基源とし,2品種(ボタン,タコ)が知られている.系統により,薬効成分の含量に大きな差異が認められる(C3).
更新日2021/09/27