資料館生薬データベース
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学術情報データベース
一般生薬名 | 灯心草, Dengxincao, Junci Herba (Non-JPS2022), Junci Medulla (CP2020), Common Rush (Non-JPS2022, CP2020) | ||||
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生薬異名 | 燈心草 | ||||
生薬画像 |
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原植物名 | Juncus effusus Linn., イ | ||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Juncaceae, イグサ科 | ||||
薬用部位 | 地上部または茎の髄(灯心) | ||||
公定書 | 局外(2022), 薬典(2020) | ||||
臨床応用 | 利尿,解熱,鎮静薬として,小便不利,淋病,水腫,産後の浮腫,心煩して不眠を訴えるものなどに応用する.民間的に草を噛みくだいて傷などの出血につける.小児のひきつけによる熱,泌尿器系の炎症,瘡瘍に応用する | ||||
医学体系 | 中国医学 | ||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 利水滲湿薬 | |||
薬効 | [性味] 甘、淡,微寒. [帰経] 心、肺、小腸経. [効能] 清心火,利小便. [主治] 心煩失眠,尿少渋痛,口舌生瘡に用いる. | ||||
成分情報 | 脂質 Lipids (*C1): 脂肪油/fatty oil フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols (*C1): Luteolin ペプチド Peptide (*C1): 蛋白質/protein | ||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 未詳. | ||||
DNA配列 | AF206944, L12681 | ||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | ||||
適応症 | 排尿困難, 排尿痛, 淋疾, 水腫, 浮腫, 焦躁, 不眠症, 夜泣き | ||||
方剤 | 分消湯, 滋腎明目湯(腎気明目湯), 導水茯苓湯, 分心気飲, 茵蔯散, 加減胃苓湯, 実脾湯, 清燥養栄湯, 回春茵蔯散 | ||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-2. 衂血: 鼻の孔(あな)より血出るなり【疾患注釈】人卒に鼻孔中より血出て數升(すうしょう)に至る者あり、或は湧が如く出るあり、或は點滴(ほたほたと)出るあり、或は鮮血、或は敗絮(ふるわた)如くかたまりたるあり 【用法】燈心草を鼻孔の中へ填塞(つめふさぎ)てよし <中巻15丁> 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-4. 小便血: 小便に血下るなり 【疾患注釈】小便血: 小便忽(たちまち)に鮮血出る事あり 【用法】琥珀末となし、燈心草の煎汁にてニ匁を飲むべし <中巻22丁> 3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷 └ 3-1. 金瘡: 刀や脇差等による切り傷の類 【疾患注釈】おおよそ刀傷には、水を興(あた)え飲しむべからず、且風に吹るる事忌 【用法】 ・ 速やかに燈心草を其疵口(きずぐち)の大小程にかためてしかと押付、其うえを木綿煮ても絹切れにても抹(まき)て置くべし、血自止む、如是(かくのごとく)して醫の来るを待つべし <中巻53丁> ・ 熱小便にて刀口(きずぐち)を洗べし、洗には燈心草を瘢(きず)の大小に従て、或は一握り、或は二握り許を線(いと)にて紮(くくり)、端をそろえて斷(きり)、小便を浸して洗うてよし、血自(おのずと)止む <中巻54丁> | ||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | ||||
参考文献 | Non-JPS2022: 日本薬局方外生薬規格2022. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, p 20. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | ||||
更新日 | 2022/07/21 | ||||