資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称蒲公英
正式名称蒲公英
日本語読みほこうえい, Hokōei
現地読み Hokōei
ラテン名Taraxaci Herba (CP)
英語名Dandelion (CP)
原植物名Taraxacum officinal Weber & Taraxacum hondoense Nakai ex H. Koidzumi, セイヨウタンポポ (60%) & タンポポ
原植物科名Compositae, キク科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
産地情報日本, 長野県
入手先情報日本, 長野県, 高木商店
入手年月日1984/02/00
同定者高野昭人
備考生薬,41(4),326-332(1987)
TMPW No2577

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36.6512986
138.18095570000003
産地情報
日本,長野県
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
36.6512986
138.18095570000003
入手先情報
日本,長野県
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名蒲公英, Pugongying, Taraxaci Herba (CP2020), Dandelion (CP2020)
生薬画像
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原植物名Taraxacum spp. (B1), タンポポ属植物
原植物画像
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原植物科名Compositae, キク科
薬用部位根帯全草 (中国); 根 (日本)
公定書薬典(2020)
臨床応用解熱,消炎,健胃,利尿,催乳薬として,乳癰,皮膚潰瘍,眼疾腫瘍,消化不良,大便秘結,小便不利,感冒,咽喉炎,淋病,乳汁不足などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類清熱解毒薬
薬効[性味] 苦、甘,寒.
[帰経] 肝、胃経.
[効能] 清熱解毒,消腫散結,利尿通淋.
[主治] 疔瘡腫毒,乳癰,瘰癧,目赤,咽痛,肺癰,腸癰,湿熱黄疸,熱淋渋痛に用いる.
成分情報その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds
T. officinale, 根/ root (*C1):
有機酸 / organic acids

糖質 Sugar
T. officinale (*C1):
根/ root: 糖類/sugar,
葉, 花粉/ leaf, pollen: Vitamine C

多糖類 Polysaccharides
Taraxacum属植物 / Genus Taraxacum plant,
全草/ whole plant (*C1):
Inulin, Pectin

トリテルペノイド Triterpenoids
T. officinale, 根/ root (*C1):
Taraxol, Taraxerol, ψ-Taraxasterol, Taraxasterol, beta-Amyrin

カロテノイド Carotenoids
T. officinale, (*C1):
Lutein(葉,花/ leaf, flower), Violaxanthin(葉/ leaf), Flavoxanthin(花/ flower)

ステロール Sterols
Taraxacum属植物 / Genus Taraxacum plant,
全草/ whole plant (*C1):
Taraxasterol
T. officinale (*C1):
Stigmasterol(根/ root), beta-Sitosterol(根,花粉/ root, pollen), 5alpha-Stigmast-7-en-3beta-ol(花粉/ pollen), Vitamin D(葉/ leaf)

フェニルプロパノイド Phenylpropanoids
T. officinale, 根/ root (*C1):
Caffeic acid

ベンゾキノン Benzoquinones
T. officinale, 葉/ leaf (*C1):
Plastoquinone

プテリジン誘導体 Pteridine derivatives
T. officinale, 花粉/ pollen (*C1):
Folic acid

簡単な含窒素化合物 Simple nitrogen containing compounds
Taraxacum属植物 / Genus Taraxacum plant, 全草/ whole plant (*C1):
Choline
T. officinale, 根/ root (*C1):
Choline

成分 構造式


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薬理作用殺菌作用(ブドウ球菌,溶血性連鎖球菌,肺炎双球菌,脳膜炎菌,ジフテリア菌,緑膿杆菌,変形杆菌,チフス菌など),抗菌作用,利胆作用,利尿作用
DNA配列AJ228656, AJ228657, L48337, L48338, AF422138
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます  訳文画像を表示
適応症乳腺炎, 乳癌, 消化不良, 習慣性便秘, 急性虫垂炎, 上気道炎, 扁桃炎, 急性結膜炎
方剤蒲公英湯
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類
└ 1-11. 疔毒昏憒
: 疔の毒により気を失う
 └ 疔瘡: 疔瘡の状(かたち)初発(しょはつ)は僅に粟粒許(ばかり)の小瘡にして痛みなし、或は衣類其外何物にても物に触て、忽(たちまち)痛みを発するあり、或は惟微(ただすこし)痒を覺るに就(つき)て、抓破(かきやぶる)とひとしく、忽疼痛を発するあり、然しながら尋常(よのつね)の小瘡に比れば、四畔(ぐるり)の埃核(しこり)強し、紫色を帯、其邉(そのへん)麻(しび)れ、痛も常の小瘡と自異なり、其上悪寒、発熱、四肢沈重、心悸(むねわくつき)、頭疼(ずつう)、頭眩(めまい)等の証あり、此証種々の變態(へんたい)定りなし、疔の生する所も亦定なし、頭面耳鼻口目の邉并手足骨節の間、惣て肉薄き所生ずるものなり、急に理療せざれば、毒気内攻して死に至るなり 
【用法】蒲公英の白き汁を取り、多く塗りてよし <上巻53丁>

3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷
└ 3-10. 諸蟲咬傷
: 諸々の虫に刺される/咬まれる
蛇咬: 常の蛇に咬(かまれ)たる
【用法】蒲公英搗きて傷の處に貼(つけ)べし <中巻78丁>
広恵済急方の植物画像

   (原文)

   (訳文)
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関連情報新訂和漢薬
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
B1) 生薬,41(4),289-300,301-307,318-325,326-332(1987).
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. Ⅱ, pp 68-71.
L1) 官準 広恵済急方.
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) pp. 233, 312.
L3) 新訂 和漢薬.
備考『中華人民共和国薬典』(2020)には モウコタンポポ Taraxacum mongolicum Hand.-Mazz., シナタンポポ T. borealisinense Kitam. [T. sinicum Kitag. (CP2015)] の全草が規定される.
その他基源植物として T. erythropodium Kitag., T. ceratophorum DC., T. pseudo-albidum Kitag., T. pseudo-albidum Kitag. var. lutescens Kitag., T. ohwianum Kitam., T. dissectum Ledeb., T. asiaticum Dahlst., T. cuspidatum Dahlst., T. officinale Weber セイヨウタンポポなどが挙げられる.以上のものは東北,華北で主に用いられる.市販品は多くの混入が認められる.華南地区で蒲公英または土公英と称して用いられるものは,キク科のウスベニニガナ Emilia sonchifolia (L.) DC. および Elephantopus scaber L. の全草である.雲南省ではコウゾリナ属 Picris divaricata Vent. を「蒲公英」と称している.
台湾では Ixeris chinensis (Thunb.) Nakai ウサギソウの全草を蒲公英と称する.また,I. laevigata (Blume) Sch.-Bip. ex Maxim. var. oldhami (Maxim.) Kitam. アツバニガナの全草も同様に用いられる.
韓国産蒲公英は主に T. mongolicum Hand.-Mazz. var. corniculatum Nakai ケイリンタンポポ, T. asiaticum Dahlst. などの全草である.ときに根も蒲公英根と称し出まわる.
日本産は主に T. japonicum Koidz. カンサイタンポポ および T. officinale の根で,「蒲公英根」と称する.
更新日2022/08/26