資料館生薬データベース

※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
生薬名

入手時名称紫石英
正式名称紫石英
日本語読みしせきえい, Shisekiei
現地読みZishiying
ラテン名Amethystum
英語名Amethyst
原植物名SiO2を主体とし,微量のAl, Fe, Na, Kなどを含む, 紫水晶
薬用部位分類鉱物性生薬
細分類鉱物
TMPW No2818

学術情報データベース

一般生薬名紫石英, Zishiying, Fluoritum (CP2020), Amethystum, Fluorite (CP2020), Amethyst
生薬画像
More
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
原植物名Amethyst (SiO2を主体とし,微量のAl, Fe, Na, Kなどを含む), 紫水晶
薬用部位鉱物
公定書薬典(2020)
臨床応用鎮静,鎮咳,止渇,強壮薬として,精神不安定,驚悸不眠,婦人の子宮寒虚にして不妊,老人の喘嗽などの症状に応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類安神薬
薬効[性味] 甘,温.
[帰経] 腎、心、肺経.
[効能] 温腎暖宫,鎮心安神,温肺平喘.
[主治] 腎陽虧虛,宫冷不孕,驚悸不安,失眠多夢,虚寒咳喘に用いる.
成分情報その他 Others
螢石/ fluoritum (*C1):
CaF2, Fe2O3,稀土類元素

薬理作用未詳.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症咳, 口渇, 不安感, 不眠, 不妊
方剤希有処方に配合
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. Ⅱ, pp 362-363.
備考古来の紫石英は,紫水晶 Amethyst (SiO2を主体とし, 微量のAl, Fe, Na, Kなどを含む) であるが,現在の市場品はほとんど紫色の螢石 (fluoritum, 天然のCaF2, 夾雑物としてFeO3および稀土類元素を含む) で,硬く低く劈開があり,熱すれば燐光を放ち,紫外線で蛍光を発するから容易に正条品の紫石英と識別できる.また広西,山西省の一部の地区では方解石 (calcitum, CaCO3) を紫石英と称している.
更新日2021/09/28