資料館生薬データベース
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産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 芒硝, Mangxiao, Sal Mirabilis (JP18), Natrii Sulfas (CP2020), Sodium Sulfate Hydrate (JP18), Sodium Sulfate (CP2020) | ||||
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生薬画像 |
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原植物名 | 主として結晶水を含まない硫酸ナトリウム(Na2SO4)/ mainly sodium sulfate (Na2SO4) containing no water of crystallization, 硫酸ナトリウム, 硫酸ナトリウム十水塩 | ||||
薬用部位 | 鉱物 | ||||
公定書 | 日局18,薬典(2020) | ||||
臨床応用 | 緩下,消化,利尿薬として,裏の陽実証であって腹部に堅塊のあるもの,宿食,腹満,心腹部に抵抗のあるものに応用する.通常大黄と共に配合される. | ||||
医学体系 | 中国医学 | ||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 瀉下薬 | |||
薬効 | [性味] 鹹、苦,寒. [帰経] 胃、大腸経. [効能] 瀉下通便,潤燥軟堅,清火消腫. [主治] 実熱積滞,腹満脹痛,大便燥結,腸癰腫痛に応用し,乳癰,痔瘡腫痛に外用する. | ||||
成分情報 | その他 Others (*C1): Na2SO4(96~98%).微量の NaCl, MgCl2, MgSO4, CaSO4 などを含む. It contains a tiny amount of NaCl, MgCl2, MgSO4, CaSO4, etc. | ||||
薬理作用 | 腸の蠕動運動亢進 | ||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | ||||
適応症 | 腹満, 腹痛, 便秘, 高熱, 意識障害, 下腹痛, 咽喉潰瘍, 口内炎, 目の充血, 眼痛 | ||||
方剤 | 大黄牡丹皮湯, 調胃承気湯, 通導散, 桃核承気湯, 防風通聖散, 柴胡疎肝湯, 大承気湯, 木防已去石膏加茯苓芒硝湯, 謄龍湯, 柴胡加芒硝湯 | ||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-6. 急喉痺(きゅうこうひ): 突然咽喉部が腫れ塞がる 【疾患注釈】暴(にわか)に咽喉腫痛て閉塞、水漿(のみもの)通らず、言語(ものいうこと)ならず、或は牙關(はをくいつめ)、噤急(ひらかざる)、是なり、早く理療せざれは死す 【用法】芒硝の末少々ずつ吹入もよし <中巻26丁> 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-9. 心腹卒痛: 心腹(むねはら)突然痛くなる └ 熱痛: 暴(にわか)に痛み、暴に止みて、復作(またおこ)り、痛む所へ手を近(ちかく)くことを嫌い、或は面赤く、掌中熱く、或は身に熱あり或は大便鞭(かた)く、或は不通(つうぜず)或は瀉(くだる)者あり、瀉様は先ず痛み一陣(ひとしきり)、大便臭きは是熱の痛みなり 【用法】芒消、黄連二味煎服す <中巻34丁> 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-12. 懸壅垂長: 突然口蓋垂腫れる 【疾患注釈】おおよそ人咽喉(のど)の前、上顎より垂れる肉あり、俗にひこと云、此ひこ暴(にわか)に腫垂長(はれたれなが)くなりて、咽喉に妨悶(さしさわり)をなす事あり、是懸壅垂長と云なり 懸壅とはひこのことなり 【用法】芒消、濃く煎じぬるよし <中巻40丁> 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-13. 指頭卒痛: 指先が突然痛む 此証軽きと重きの二つあり、大抵内に蘊(つつみたる)毒ありて痛、外に発するなれば速(すみやか)に理すべきにあらず、惟一時の痛を凌(しのぎ)て害(さわり)なく急卒の苦を緩むる薬一二を載たるなり 【疾患注釈】卒に指痛、忍(こらゆる)べからず、丈夫といえども叫喚(さけびよば)わるに至るべし 【用法】芒硝五六分、白梅肉にすりまぜ痛所に塗るべし <中巻40丁> | ||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | ||||
同類生薬 | 朴消 | ||||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 360-362. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | ||||
備考 | 古来の芒硝は結晶硫酸マグネシウム MgSO4・7H2O であり,馬牙消,英消,消石などとも称していた.今日,芒硝の基源鉱物として,『日本薬局方』の硫酸ナトリウムを用いているが,これは朴消に充てて用うべきである.なお,正倉院に保存されている芒硝は結晶硫酸マグネシウムである. | ||||
更新日 | 2021/09/28 | ||||