資料館生薬データベース

※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
生薬名

入手時名称松香
正式名称松香
日本語読みしょうこう, Shōkō
現地読みSongxiang
ラテン名Resina Pini (Colophonium) (JP)
英語名Rosin (JP)
原植物名Pinus属諸種植物
原植物科名Pinaceae, マツ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類樹脂
入手先情報香港
入手年月日1972/00/00
TMPW No2852

学術情報データベース

一般生薬名松香, Songxiang, Resina Pini (JP18), Rosin (JP18)
生薬異名松脂(ロジン)
生薬画像
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
原植物名Pinus massoniana Lamb.1, Pinus tabulaeformis Carr.2, 馬尾松(バビショウ)1, ユショウ2, などPinus属植物
原植物画像
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
原植物科名Pinaceae, マツ科
薬用部位樹脂
選品なるべく黄色か淡黄褐色の大きい塊のものが良いとされる(NI).
公定書日局18(ロジン)
臨床応用一般に軟膏や硬膏の基剤として用いる.ロジンは絆創膏の粘着付与剤として用いている.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類外用薬
成分情報その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds
Tall oil rosin (*C1):
Oleic acid, Linolic acid

モノテルペノイド Monoterpenoids
Pinus spp. (*C1):
alpha-Pinene, beta-Pinene, Dipentene

ジテルペノイド Diterpenoids
Pinus spp. (*C1):
Levopimaric acid, Neoabietic acid, dextropimaric acid, Isodextropimaric acid, Abietic acid, Palustric acid, Dehydroabietic acid, Tetrahydroabietic acid, Pimaric acid

成分 構造式




※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
DNA配列AB019815, AB019852
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症皮膚化膿症, 外傷出血, 禿瘡
方剤希有処方に配合
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷
└ 3-11. 諸獣囓傷
: 獣に噛まれる
 └ 家猪野猪囓: 家猪(ぶた)野猪(いのしし)に囓(かまれ)たる
【用法】 松脂(まつやに)を火にて煉(ねり)、餅のごとくして、傷處(きずのところ)に貼(はりつけ)べし <下巻85丁>
関連情報新訂和漢薬
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 191-194.
備考その他 Pinus yunnanensis Franch. 雲南松,P. sylvestris L. var. mongolica Lituin. 樟子松,P. bungeana Zucc. 白皮松 (栝子松), チョウセンゴヨウ P. koraiensis Sieb. et Zucc. 紅松 (海松), P. armandi Franch. 五鬚松 (華山松)など多種のマツ Pinus植物,またときにはカラマツ Larix属植物の樹幹からの分泌物を蒸留して精油を除いて得た樹脂である.
今日日本に輸入されるものは,アメリカ産,メキシコ産のものが多い.
更新日2021/09/27