資料館生薬データベース
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生薬名 | 入手時名称 | 牛黄 |
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正式名称 | 牛黄 | |
日本語読み | ごおう, Goō | |
現地読み | Oriental Bezoar | |
ラテン名 | Bezoar Bovis (JP), Bovis Calculus (CP) | |
英語名 | Oriental Bezoar (JP), Cow-bezoar (CP) | |
原植物名 | Bos taurus L. var. domesticus Gmelin, ウシ | |
原植物科名 | Bovidae, ウシ科 | |
薬用部位 | 分類 | 動物性生薬 | 細分類 | 哺乳類・胆嚢または胆結石 |
産地情報 | 南アメリカ | |
TMPW No | 2904 |
学術情報データベース
一般生薬名 | 牛黄, Niuhuang, Bezoar Bovis (JP18), Bovis Calculus (CP2020), Oriental Bezoar (JP18), Cow-bezoar (CP2020) | |||
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原植物名 | Bos taurus Linn. var. domesticus Gmelin, ウシ | |||
原植物画像 |
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原植物科名 | Bovidae, ウシ科 | |||
薬用部位 | 胆嚢中に生じた結石 | |||
選品 | 外面,内部共に深黄色,軽質で層状に割れ,やや甘味のあるものが良品.オーストラリア産が最良,インド産は劣品(TN). | |||
公定書 | 日局18,薬典(2020) | |||
臨床応用 | 強心,鎮痙,鎮静,解熱,解毒,利胆薬として,熱病で譫語するもの,驚癇痙攣,心悸亢進などに応用される.また,癰腫,疔瘡,咽喉腫痛に内,外用される. | |||
医学体系 | 中国医学 | |||
伝統医学的薬効 | 分類 | 清熱解毒薬 | ||
薬効 | [性味] 甘,涼. [帰経] 心、肝経. [効能] 清心,豁痰,開竅,涼肝,息風,解毒. [主治] 熱病神昏,中風痰迷,驚癇,筋肉のひきつり,癲癇発狂,咽喉腫痛,口舌生瘡,癰腫疔瘡に用いる. | |||
成分情報 | 胆汁酸、胆汁アルコール Bile acid, Bile alcohol (*C1): Cholic acid, Deoxycholic acid, Chenodeoxycholic acidからなる胆汁酸/bile acid, 抱合型胆汁酸/conjugated bile acid アミノ酸 Amino acids (*C1): Alanine, Glycine, Taurine, Aspartic acid, Arginine, Leucine, Methionine ポルフィリン誘導体 Porphyrin derivatives (*C1): Bilirubin, Biliverdin | |||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 造血.胆汁分泌促進.鎮静.平滑筋収縮,抗炎症(ペプチド性物質),強心. | |||
DNA配列 | U52355, AB016657, AF176811; 伝統医薬データベース. | |||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||
適応症 | 意識障害, 高熱, 痙攣, 頚部リンパ節腫, 肺化膿症, 虫垂炎, 癌, 皮膚化膿症, 咽喉の腫脹疼痛, 口内炎, ジフテリア性咽頭炎, 慢性肝炎 | |||
方剤 | 六神丸 | |||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 10. 小児急証: 小児の急病 └ 10-2. 撮口: ほうづきむし(新生児の臍破傷風/臍腫脹) 【疾患注釈】其の初め、何事なく啼(なき)て、漸々面色黄赤(ぜんぜんめんしょくきばみあかく)、気促(いきあらく)、啼聲(なきこえ)出ず、舌強(したこわり)て、唇青く、口を撮(つぐみ)て嚢(ふくろ)の口をよせたるが如く、乳を吮わず、或は白き沫を吐き、手足冷ゆるは最悪証なり、凡此の証一蝋(ひとしちや)の内に見(あらわ)るれば、十に一生なし 【用法】牛黄(薬店にあり 爪の甲にすりつけて落ちざるもの真なり)五六分末となし、竹歴にて調(とき)灌ぎ入べし <下巻83丁> 10. 小児急証: 小児の急病 └ 10-6. 初生口噤不開: 新生児口を噤んで開かない 【用法】牛黄の末五六分、竹歴にて用てよし <下巻88丁> | |||
関連情報 | 新訂和漢薬 | |||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 270-273. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | |||
備考 | 中国で用いられる牛黄配合方剤には,六神丸,牛黄清心丸,安宮牛黄丸,至宝丹,紫雪丹などがある.牛黄を頓服する場合は1回量0.1~0.5gを用いる.牛黄は麝香より開竅の効果が弱いが,清熱解毒の効果をもつことが特徴である. 近年,中国では牛や豚の胆汁から「人工牛黄」を製して代用にしている. | |||
更新日 | 2021/09/27 | |||