資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称営実
正式名称営実
日本語読みえいじつ, Eijitsu
現地読みYoungsil
ラテン名Rosae Fructus (JP)
英語名Rose Fruit (JP)
原植物名Rosa multiflora Thunb., ノイバラ
原植物科名Rosaceae, バラ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類果実
入手先情報大韓民国(韓国)
TMPW No3046

学術情報データベース

一般生薬名営実, Yingshi, Rosae Fructus (JP18), Rose Fruit (JP18)
生薬異名営実子, 栄実
生薬画像
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原植物名Rosa multiflora Thunberg , 他 (*B1), ノイバラまたはその近縁植物
原植物画像
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原植物科名Rosaceae, バラ科
薬用部位偽果または果実
選品偽果は球形で,乾燥状態の良く,外面は赤色~暗かっ色を呈し,小粒で無臭であるものが良品(TN).
公定書日局18
臨床応用瀉下,利尿薬として,便秘,水腫,瘡毒などに応用する.
医学体系民間療法
伝統医学的薬効薬効偽果または果実
成分情報カロテノイド Carotenoids
(*C1):
Lycopin

フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
(*C1):
Multiflorin A, Multiflorin B, Afzelin, Multinoside A, Multinoside B, Quercitrin

その他の芳香族誘導体 Other aromatic derivatives
(*C1):
Methyl gallate

成分 構造式



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薬理作用瀉下作用(フラボノイド配糖体,multiflorin A).末梢血管拡張.大量で運動障害,呼吸麻痺をおこす.要注意.
DNA配列AB011991, AB019498, AB038451
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症便秘, 水腫, 皮膚疾患
方剤家庭薬製剤に配合
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 266-267.
B1)生薬, 42, 284-290(1988).
備考一日量2~5gを煎剤とするが,量を越すと暴瀉する危険がある.中国ではほとんど用いない.ノイバラの近縁植物には テリハノイバラ Rosa wichuraiana Crepin, フジイバラ R. luciae Franch. et Roschebr. fujisanensis (Makino) Makino などがある.近年,中国産及び北鮮産営実として大型の果実が出回った.このものは,ヤマハマナス R. davurica Pallas の偽果である.瀉下作用は期待できず,解毒薬として悪瘡や打撲症などに用いられる.
更新日2022/01/20