資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称センナ
正式名称センナ
日本語読みせんな, Senna
ラテン名Sennae Folium (JP), (CP)
英語名Senna Leaf (JP), (CP)
原植物名Cassia angustifolia Vahl, (チンネべリー・センナ)
原植物科名Leguminosae, マメ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
入手先情報日本, 大阪府, 新和物産
入手年月日1970/12/23
TMPW No3136

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名センナ, Sennae Folium (JP18, CP2020), Senna Leaf (JP18, CP2020)
生薬異名番瀉葉 (Fanxieye)
生薬画像
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原植物名Cassia angustifolia Vahl or Cassia acutifolia Delile, (チンネベリー・センナ, アレキサンドリア・センナ)
原植物画像
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原植物科名Leguminosae, マメ科
薬用部位小葉
選品葉の中軸や葉柄の混入が少ないものが良品(TN).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用緩下薬.少量では苦味健胃薬となり消化を促進させる.適量(3~6g/日)を用いると緩下作用を示し,食物の積滞,胸腹張満,便秘などを治す.特に熱結性便秘に用いる.寒にあたって泄瀉するものは用いてはいけない.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類攻下薬
薬効[性味] 甘、苦,寒.
[帰経] 大腸経.
[効能] 瀉熱行滞,通便,利水.
[主治] 熱結積滞,便秘腹痛,水腫脹満に用いる.
成分情報アントラキノン Anthraquinones
(*C1-C11):
Sennoside A, Sennoside B, Rhein-aloe-emodin dianthrone diglucoside, Sennoside C, Sennoside D, Sennoside G, Aloe-emodin-dianthrone diglucoside, Rhein anthrone diglucoside, Chrysophanol, Aloe-emodin anthrone diglucoside, Rhein, Aloe-emodin-8-glucoside, Rhein 8-glucoside,
以下代謝物 / The following compounds are metabolites
8-Glucosylrheinanthrone, Rheinanthrone, 8-Glucosylrhein, Sennidin A-8-monoglucoside, Sennidin B-8-monoglucoside, Sennidin B-8'-monoglucoside, 8-Glucosylrheinanthrone

フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
(*C1):
Kaempferol, Kaempferin, Isorhamnetin

ナフタレン系化合物 Naphthalenes
C. angustifolia (*C12):
6-Hydroxy musizin glucoside
C. acutifolia (*C12):
Tinnevellin glucoside

成分 構造式


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薬理作用蠕動運動促進.Sennoside A などのジアンスロン類は腸内の嫌気性菌により Rheinanthrone に代謝され,瀉下作用を示す(大黄参照).
DNA配列U74195
適応症便秘, 腹満, 腹痛, 腹水
方剤複方ダイオウ・センナ末
同類生薬センナ実 (Senna pod)
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 95-97.
C2)生薬学概論, p 283.
C3)Planta Med.,40,225(1980).
C4)Chem.Pharm.Bull.,30,1338(1982).
C5)J.Pharmaco-bio-Dyn.,8,800(1985).
C6)Chem.Pharm.Bull.,35,1998(1987).
C7)Pharmacology,36,172(1988).
C8)Appl.Envir.Microbiol.,60,1041(1994).
C9)Biol.Pharm.Bull.,19,701(1996).
C10)Biol.Pharm.Bull.,19,705(1996).
C11)Biol.Pharm.Bull.,19,136(1996).
C12)Planta Med.,43,11(1981).
備考センナは世界最古の医学文書と言われている『エーベルス・パピルス』に収載されている.11世紀の頃アラビアのカリフの侍医 Yahya ben Masawaih により,アロエに代わる下剤として広くヨーロッパへ紹介された.その後欧米諸国で繁用される一般的な緩下薬となった.我が国では『日本薬局方』の初版から現在までずっと収載されてきた.センナにはアレキサンドリア・センナ (Alexandria senna)(アフリカ・ナイル河中流地域産)と,チンネベリー・センナ (Tinnevelly senna)(インド・ケララ州,マドラス州)の2種があり,日本に輸入されるものはチンネベリー・センナである.欧米では主にアレキサンドリア・センナが用いられ,またその果実 (senna pod) も同様に用いられる.中国では近年になってから薬用とされ,『飲片新参』に初見する.
更新日2021/09/27