資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称金銭草
正式名称金銭草
日本語読みきんせんそう, Kinsensō
現地読みJinqiancao
ラテン名Desmodii Styracifolii Herba (CP), Lysimachia Christinae Herba
英語名Snowbellleaf Tickclover Herb (CP)
原植物名Desmodium styracifolium (Osbeck) Merr.
原植物科名Leguminosae, マメ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類全草
TMPW No3253

学術情報データベース

一般生薬名金銭草, Jinqiancao, Desmodii Styracifolii Herba (CP2020), Snowbellleaf Tickclover Herb (CP2020)
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原植物名Desmodium styracifolium (Osbeck) Merrill
原植物科名Leguminosae, マメ科
薬用部位全草
公定書薬典(2020)
臨床応用現在金銭草と称する生薬は,胆嚢結石,黄胆性肝炎,尿道結石などの治療に応用され,その臨床結果がある程度明らかにされているが,この効果をもつ生薬は金銭草(Desmodium sp.),過路黄,連銭草の3種であろう.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類利水滲湿薬
薬効[性味] 甘、淡,涼.
[帰経] 肝、腎、膀胱経.
[効能] 利湿退黄,利尿通淋.
[主治] 黄疸尿赤,熱淋,石淋,小便渋痛,水腫尿少に用いる.
成分情報その他 Others
Lysimachia christinae (*C1):
Phenol類,Flavone類,Sterol類,タンニン,精油等が含まれるといわれるが,詳細不明
Phenols, flavones, sterols, tannins, essential oil, etc are said to be contained, but the details are unknown.

薬理作用未詳.
臨床的に金銭草には利胆作用があり,胆嚢結石に有効であり,また清熱利水作用があり,石淋(尿道結石)に対し効果があると報告されている.この治療に用いられた金銭草は,連銭草および過路黄であろう.
適応症尿路結石, 黄疸, 血尿
方剤希有処方に配合
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. Ⅱ, pp 28-30.
備考現在日本で入手できる商品は香港市場品である.
中国南部諸省で胆石症や尿石症の特効薬と称して市販されている.その他,タデ科/Polygonaceae の ミズヒキ Polygonum filiforme Thunb. = P. virginianum L. var. filiforme (Thunb.) Merr.; Tovara filiformis (Thunb.) Nakai; T. virginiana (L.) Rafin. var. filiformis (Thunb.) Steward; Sunania filiformis (Thunb.) Rafin. の全草,サクラソウ科/Primulaceae の Lysimachia christinae Hance. の全草など多種の植物が金銭草と称される.
更新日2022/02/07