資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称鹿蹄草
正式名称鹿蹄草
日本語読みろくていそう, Rokuteisō
現地読みLuxiancao
ラテン名Pylolae Herba (CP)
英語名Pyrola Herb (CP)
原植物名Pyrola spp.
原植物科名Pyrolaceae, イチヤクソウ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類全草
入手先情報香港
TMPW No3380

学術情報データベース

一般生薬名鹿蹄草, Luxiancao, Pyrolae Herba (CP2020), Pyrola Herb (CP2020)
生薬異名イチヤクソウ
生薬画像
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原植物名Pyrola spp.1, Pyrola japonica Klenze2, Pyrola incarnata Fischer3, 中国産1, 日本産: イチヤクソウ2, ベニバナイチヤクソウ3
原植物画像
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原植物科名Pyrolaceae, イチヤクソウ科
薬用部位全草
公定書薬典(2020)
臨床応用利湿,強壮,鎮痛,鎮静,止血薬として,リウマチ,関節炎などの疼痛,驚悸不寧,足膝の無力などに応用する.日本の民間では打撲傷や切り傷,蛇咬傷に生葉の絞り汁をつける.また肺結核,膀胱尿道炎に単味で用いる.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類去風湿薬
薬効[性味] 甘、苦,温.
[帰経] 肝、腎経.
[効能] 去風湿,強筋骨,止血,止咳.
[主治] 風湿痺痛,腎虚腰痛,腰膝無力,月経過多,久咳労嗽に用いる.

成分情報その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds
Pyrola japonica (*C1):
Hentriacontane

トリテルペノイド Triterpenoids
P. japonica (*C1):
Ursolic acid, Oleanolic acid

ステロール Sterols
P. japonica (*C1):
beta-Sitosterol, alpha-Sitosterol

フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
P. japonica (*C1):
Quercetin

その他の芳香族化合物 Other aromatic compounds
P. japonica (*C1):
Arbutin, Methylarbutin, Homoarbutin, Pirolatin

成分 構造式


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薬理作用鹿蹄草(Pyrola sp.)の浸剤を衰弱した蛙の心臓に与えると心臓搏動力の増強作用が確認されたが,健康な蛙ではその作用は微弱である.血管に対しては顕著な拡張作用があり,血圧降下の原因となる.これらの作用は根や茎に比べ葉が最も強い.
DNA配列AF091939, L12622, U61328
適応症リウマチ, 関節炎, 下肢無力, 月経過多, 咳
方剤通常, 方剤としない
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. Ⅱ, pp 57-58.
備考中国産は一般に Pyrola rotundifolia L. とされているが,その葉形などから明らかに異なるものである.
イワウメ科/Diapensiaceae の イワウチワ Shortia uniflora Maxim. (群馬県産) の全草がPyrola属植物以外にその形態の類似から流通する事があるが,偽品である.
更新日2022/02/10