資料館生薬データベース
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
生薬名 | 入手時名称 | 鹿含草 |
---|---|---|
正式名称 | 鹿蹄草 | |
日本語読み | ろくていそう, Rokuteisō | |
現地読み | Luhancao | |
ラテン名 | Pylolae Herba (CP) | |
英語名 | Pyrola Herb (CP) | |
原植物名 | Pyrola spp. | |
原植物科名 | Pyrolaceae, イチヤクソウ科 | |
薬用部位 | 分類 | 植物性生薬 | 細分類 | 全草 |
入手先情報 | 香港, 僑信参茸薬行 | |
入手年月日 | 1977/08/17 | |
TMPW No | 3381 |
学術情報データベース
一般生薬名 | 鹿蹄草, Luxiancao, Pyrolae Herba (CP2020), Pyrola Herb (CP2020) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
生薬異名 | イチヤクソウ | |||||
生薬画像 |
| |||||
原植物名 | Pyrola spp.1, Pyrola japonica Klenze2, Pyrola incarnata Fischer3, 中国産1, 日本産: イチヤクソウ2, ベニバナイチヤクソウ3 | |||||
原植物画像 |
| |||||
原植物科名 | Pyrolaceae, イチヤクソウ科 | |||||
薬用部位 | 全草 | |||||
公定書 | 薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 利湿,強壮,鎮痛,鎮静,止血薬として,リウマチ,関節炎などの疼痛,驚悸不寧,足膝の無力などに応用する.日本の民間では打撲傷や切り傷,蛇咬傷に生葉の絞り汁をつける.また肺結核,膀胱尿道炎に単味で用いる. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 去風湿薬 | ||||
薬効 | [性味] 甘、苦,温. [帰経] 肝、腎経. [効能] 去風湿,強筋骨,止血,止咳. [主治] 風湿痺痛,腎虚腰痛,腰膝無力,月経過多,久咳労嗽に用いる. | |||||
成分情報 | その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds Pyrola japonica (*C1): Hentriacontane トリテルペノイド Triterpenoids P. japonica (*C1): Ursolic acid, Oleanolic acid ステロール Sterols P. japonica (*C1): beta-Sitosterol, alpha-Sitosterol フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols P. japonica (*C1): Quercetin その他の芳香族化合物 Other aromatic compounds P. japonica (*C1): Arbutin, Methylarbutin, Homoarbutin, Pirolatin | |||||
成分 構造式 |
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。 | |||||
薬理作用 | 鹿蹄草(Pyrola sp.)の浸剤を衰弱した蛙の心臓に与えると心臓搏動力の増強作用が確認されたが,健康な蛙ではその作用は微弱である.血管に対しては顕著な拡張作用があり,血圧降下の原因となる.これらの作用は根や茎に比べ葉が最も強い. | |||||
DNA配列 | AF091939, L12622, U61328 | |||||
適応症 | リウマチ, 関節炎, 下肢無力, 月経過多, 咳 | |||||
方剤 | 通常, 方剤としない | |||||
参考文献 | CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1)和漢薬百科図鑑 Vol. Ⅱ, pp 57-58. | |||||
備考 | 中国産は一般に Pyrola rotundifolia L. とされているが,その葉形などから明らかに異なるものである. イワウメ科/Diapensiaceae の イワウチワ Shortia uniflora Maxim. (群馬県産) の全草がPyrola属植物以外にその形態の類似から流通する事があるが,偽品である. | |||||
更新日 | 2022/02/10 | |||||