資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称紫花地丁
正式名称地丁
日本語読みじちょう, Jichō
現地読みZihuadiding
ラテン名Violae Herba (CP)
英語名Tokyo Violet Herb (CP)
原植物名Viola yedoensis Makino, ノジスミレ
原植物科名Violaceae, スミレ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類全草
入手先情報香港
TMPW No3423

学術情報データベース

一般生薬名紫花地丁, Zihuadiding, Violae Herba (CP2020), Tokyo Violet Herb (CP2020)
生薬異名薫菜地丁, 犂頭草(りとう草)
生薬画像
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原植物名Viola yedoensis Makino, ノジスミレ
原植物科名Violaceae, スミレ科
薬用部位全草
公定書薬典(2020)
臨床応用解毒,抗炎症,鎮痙薬として,各種の化膿性疾患に煎服,または外用される.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類清熱解毒薬
薬効[性味] 苦、辛,寒.
[帰経] 心、肝経.
[効能] 清熱解毒,涼血消腫.
[主治] 疔瘡腫毒,癰疽発背,丹毒,毒蛇咬傷に用いる.
成分情報脂肪酸関連化合物 Fatty acids related compounds
V. yedoensis (*C1):
Cerotic acid, 不飽和酸/ unsaturated acids

フラボノイド Flavonoids
V. yedoensis (*C1):
フラボン配糖体/ Flavone glycosides

その他 Others
V. yedoensis (*C1):
粘液質/ mucilage

薬理作用抗菌作用(煎液:連鎖状球菌,緑膿菌等)
適応症痙攣, 丹毒, 毒蛇咬傷
方剤希有処方に配合
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1)和漢薬百科図鑑 Vol. Ⅱ, pp 4-6.
備考地丁の基源植物として以下のものが知られている.
1) 紫花地丁,薫菜地丁,犂頭草: スミレ科/Violaceae の スミレ Viola mandshurica W. Becker, コスミレ V. japonica Langsd., ノジスミレ V. yedoensis Makino, ニョイスミレ V. verecunda A. Gray, ツクシスミレ V. diffusa Gingins, シロスミレ V. patrinii DC. などスミレ Viola属植物の全草を乾燥したもの.1種類のみの商品もあり,また2~3種が混入されているものもある.
2) 甜地丁,米口袋地丁: マメ科/Leguminosae イヌゲンゲ Amblytropis multiflora (Bunge) Kitagawa の根あるいは根をつけた全草を乾燥したもの.江蘇省では地丁草,山東省では労鼠尾根と称す.
3) 苦地丁,紫薫地丁: ケシ科/Papaveraceaeの Corydalis bungeana Turcz. の全草を乾燥したもの.天津では紫花地丁,河北省では苦丁花と称する.
4) 華南地丁,龍胆地丁: リンドウ科/Gentianaceae の Gentiana loureirii Griseb. の全草を乾燥したもの.
5) 竹葉地丁: ヒメハギ科/Polygalaceae の ヒメハギ Polygala japonica Houtt. の全草を乾燥したもの.
以上が中国大陸で一般に市販されているものであるが,香港市場には1), 4), 5)が出まわっている.また韓国産の紫地丁と称するものは,
6) ノボタン科/Melastomataceae の ヒメボタン Osbeckia chinensis L. の全草を乾燥したものである.
更新日2022/02/03