資料館生薬データベース
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産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
39.90419989999999
116.40739630000007
入手先情報
中華人民共和国,北京
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 絡石藤, Luoshiteng, Trachelospermi Caulis et Folium (CP2020), Ficis Pumilae Caulis (Psychotriae Caulis), Chinese Starjasmine Stem (CP2020) | |||||
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生薬画像 |
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原植物名 | Trachelospermum jasminoides (Lindey) Lemaire, タイワンテイカカズラ | |||||
原植物科名 | Apocynaceae, キョウチクトウ科 | |||||
薬用部位 | 帯葉茎枝 | |||||
選品 | 根の白いものが良い(NI). | |||||
公定書 | 薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 解熱,鎮痛,活血薬として,リウマチ性の疼痛,癰腫,切傷,咽喉痛,関節痛などに応用する. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 去風湿薬 | ||||
薬効 | [性味] 苦,微寒. [帰経] 心、肝、腎経. [効能] 去風通路,涼血消腫. [主治] 風湿熱痺,筋脉拘攣,腰膝酸痛,喉痺,癰腫,跌撲損傷に用いる. | |||||
成分情報 | その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds Psychotria serpens (*C1): 高級脂肪族カルボニル化合物 / higher fatty carbonyl compounds, 高級脂肪族アルコール化合物 / higher fatty alcohol compounds ステロール Sterols Psychotria serpens (*C1): Stigmasterol, beta-Sitosterol アルカロイド Alkaloids Ficus pumila (*C1): アルカロイド/ alkaoids | |||||
薬理作用 | tracheloside は心臓に対して強心的な作用が認められたが,その作用発現は徐々であって,少量では呼吸,血圧,心運動の改善を認めるが,多量では呼吸,心運動を抑制する.家兎に対するこれらの抑制作用は1~2mg/kg(静脈注射)であった. | |||||
DNA配列 | AB007429 | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | 発熱, 瘀血, リウマチ, 切り傷, 咽喉痛, 関節痛, 筋肉の痙攣、疼痛, 腰痛 | |||||
方剤 | 希有処方に配合 | |||||
参考文献 | CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1)和漢薬百科図鑑 Vol. Ⅱ, pp 188-190. | |||||
備考 | オオイタビ Ficus pumila L. を正條品とし,江蘇省南部の市場品はこのもので土名を鬼鰻頭という.その他江蘇省徐州市薬材公司出荷品は,キョウチクトウ科/Apocynaceae の タイワンテイカカズラ Trachelospermum jasminoides (Lindl.) Lem. (絡石) で,土名を絡石藤,爬山虎という.また江蘇省泰州専区東台県および淮陰専区薬材市場のものはニシキギ科/Celastraceae のツルマサキ Euonymus fortunei (Turcz.) Hand.-Mazz. var. radicans (Sieb. ex Miq.) Rehd. = E. radicans Sieb. ex Miq. (扶芳藤) で,土名を絡石という.江蘇省新海連市薬材公司出荷品は,ブドウ科/Vitaceae の ツタ Parthenocissus tricuspidata (Sieb. et Zucc.) Planch. (地錦) で,土名を把山虎,梱石龍と称する.このように同一省内でも各種の全く異なった絡石藤があり,市場は大変混乱している.現在香港市場のものはアカネ科/Rubiaceae の シラタマカズラ Psychotria serpens L. の茎および葉である.今後の調査により更に異物同名品が増える可能性があるので,品名統一を至急に行うべきであろう. | |||||
更新日 | 2023/09/04 | |||||