資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称藿香
正式名称藿香
日本語読みかっこう, Kakkō
現地読みHuoxiang
ラテン名Pogostemoni Herba (JP), Pogostemonis Herba (CP)
英語名Pogostemon Herb (JP), Cablin Patchouli Herb (CP)
原植物名Pogostemon cablin Benth., パチョリ
原植物科名Labiatae, シソ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類
入手先情報日本, 大阪府, 三国商店
入手年月日1957/00/00
TMPW No3516

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
産地情報
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名藿香, Huoxiang, Pogostemoni Herba (JP18), Pogostemonis Herba (CP2020), Pogostemon Herb (JP18), Cablin Patchouli Herb (CP2020)
生薬異名広藿香 Guanghuoxiang
生薬画像
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原植物名Pogostemon cablin Bentham, パチョリ
原植物画像
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原植物科名Labiatae, シソ科
薬用部位地上部または葉
選品葉が大きくて,青みを帯びたものほど良いとされる(NI).
公定書日局18, 薬典(2020)
臨床応用芳香性健胃,発表薬として,食欲不振,消化不良,暑気あたり,寒熱頭痛などに応用する.また制吐,止瀉作用があり,嘔吐,下痢などにも用いる.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類芳香化湿薬
薬効[性味] 辛,微温.
[帰経] 脾、胃、肺経.
[効能] 芳香化濁,和中止嘔,発表解暑.
[主治] 湿濁中阻,胃痞嘔吐,暑湿表証,湿温初起,発熱倦怠,胸悶不舒,寒湿閉暑,腹痛吐瀉,鼻渊頭痛に用いる.
成分情報セスキテルペノイド Sesquiterpenoids
(*C1):
Patchouli alcohol, Cycloseychellene, Pogostol

フェニルプロパノイド Phenylpropanoids
(*C1):
Methylchavicol (= Esdragol)

成分 構造式

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薬理作用胃液分泌促進作用.
DNA配列L14406
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症食欲不振, 腹満, 消化不良, 倦怠感, 悪寒, 発熱, 頭痛, 暑気あたり, 悪心, 嘔吐, 妊娠悪阻, 副鼻腔炎, 下痢
方剤藿香正気散, 香砂平胃散, 香砂六君子湯, 銭氏白朮散, 丁香柿蔕湯, 加減小柴胡湯, 七味白朮湯, 中正湯
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類
 └ 1-8. 食厥
: 食べ物がつまり倒れる
【疾患注釈】卒(にわか)に眩痺(めまい)して仆(たおれ)、口噤て手足動かず、或は手足躁擾(もがきし)満悶(むなぐるし)く、漸々に昏冐(うっとり)して無性となる、全く中風の閉証のごとく見ゆれども、口目ゆがむ事なく痰の聲なし、扨(さて)腹を按(お)しみるに、心下(むなさき)はりて下腹空輭(やわらか)にして、右の天枢の邉或は中脘の次(あたり)に塊あり、是を按(おせ)ば、顔を顰(しかめ)、いたみある様子に見えて、兎角胸の中を苦しむていあり
【用法】藿香陳皮等分煎服す最よし <上巻33丁>
関連情報新訂和漢薬
同類生薬土藿香,川藿香
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版).
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 58-60.
L1) 官準 広恵済急方.
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2).
L3) 新訂 和漢薬.
備考藿香(広藿香)は元来,インド起源の薬物である.植物名のパチョリはヒンズー語の Pacholi に由来し,南方に進出した華僑が 100 年以上前に広州にもたらし栽培化したものである.主として広東産,海南島で栽培されるので「広藿香」と称する.四川省に産するものはシソ科の カワミドリ Agastache rugosa (Fisch. et Mey.) O. Kuntze の全草で「土藿香」,「川藿香」と称する.
更新日2022/07/29