資料館生薬データベース
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26.2124013
127.68093169999997
産地情報
日本,沖縄県
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
35.6894875
139.69170639999993
入手先情報
日本,東京都
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 海人草, Kaininsō, Digenea (JP18), Digenea (JP18) | |||||
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生薬異名 | マクリ | |||||
生薬画像 |
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原植物名 | Digenea simplex C. Agardh, マクリ | |||||
原植物科名 | Rhodomelaceae, フジマツモ科 | |||||
薬用部位 | 全藻 | |||||
選品 | 枝が長く,色が青緑色のものが良く,他の藻類や砂,貝殻などの混入が少ないものほど良い(TN). | |||||
公定書 | 日局18 | |||||
臨床応用 | 回虫駆除薬として,通常煎剤(10:100)として用いる. 一般に大黄などの下剤と併用.Kainic acidの製造原料. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 駆虫薬 | ||||
成分情報 | その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds (*C1): butyric acid, formic acid, lactic acid, succinic acid, citric acid, tartaric acid 糖質 Sugar (*C1): D-Glyceric acid, alpha-Mannoside アミノ酸 Amino acids (*C1): alpha-Kainic acid, alpha-Allokainic acid, Arginine, Aspartic acid, Glycine, Glutamic acid, Histidine, Isoleucine, Leucine, Lysine, Phenylalanine, Valine ペプチド Peptide (*C1): Proline-glutamic acid, Proline-hydroxyproline-lysine | |||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 回虫に強直性痙攣を起こさせ,運動協調性を失わせる.自発運動,呼吸抑制,一過性血圧下降(エキス).中枢興奮作用(大量の Kainic Acid). | |||||
DNA配列 | AJ001831, AJ001832, AJ001833 | |||||
適応症 | 回虫 | |||||
方剤 | カイニン酸・サントニン酸 | |||||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. C1)和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 236-238. | |||||
備考 | - 江戸時代に「鷓鴣菜」を「マクリ」と訓じたが,現在の「鷓鴣菜」は「マクリ」ではない.このものは,コノハノリ科(Delesseriaceae)のアヤギヌCaloglossa leprieurii (Mont.) J. Agardh の全藻である.駆虫作用は海人草と同様. - 海人草は鷓鴣菜湯,清肌安蛔湯など駆虫を目標とした漢方処方に配合される. - Kainic acid の含量は生薬10g中16mg(台湾産)~18mg(沖縄産).alpha-all-okainic acid はalpha-kainic acid の1/100~1/500の含量であり,駆虫作用はあまり強くない. - 近年鹿児島県徳之島地方でドウモイと称する海藻が,古くから民間的にマクリより強い駆虫効果があるといわれていることに着目し,これから駆虫成分domoic acidが見いだされた.ドウモイは,表日本南部,ポリネシア,マレー諸島,インド洋に広く分布するフジマツモ科 (Rhodomelaceae) の ハナヤナギChondria armata (Kutzing) Okamuraである. - Kainic acid,domoic acidはグルタミン酸の部分構造をもち,神経薬理学で注目される化合物である. | |||||
更新日 | 2021/09/27 | |||||