資料館生薬データベース
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36.061089
103.83430299999998
産地情報
中華人民共和国,甘粛省
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937249
135.5022535
入手先情報
日本(ToS),大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 款冬花, Kuandonghua, Tussilaginis Flos (Non-JPS2022), Farfarae Flos (CP2020), Coltsfoot Flower (Non-JPS2022), Common Coltsfoot Flower (CP2020) | |||||
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生薬異名 | 霊台冬花,山西冬花 | |||||
生薬画像 |
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原植物名 | Tussilago farfara Linn., フキタンポポ | |||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Compositae, キク科 | |||||
薬用部位 | 花蕾 | |||||
選品 | 半開の花蕾のみで,土気のない新しいものが良いとされる(NI). | |||||
公定書 | 局外(2022), 薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 鎮咳,去痰薬として,咳嗽,喉痺,肺廱,肺痿,吐血などに応用する. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 止咳平喘薬 | ||||
薬効 | [性味] 辛、微苦,温. [帰経] 肺経. [効能] 潤肺下気,止咳化痰. [主治] 新久咳嗽,喘咳痰多,労嗽咳血に用いる. | |||||
成分情報 | 脂肪酸 Fatty acids Petasites japonicus (*C1): Caproic acid, Caprylic acid その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds Petasites japonicus (*C1): Angelic acid, Butylaldehyde, l-Nonane, Terpene alcohol Tussilago farfara (*C1): Parafin 単糖類 Monosaccharides Petasites japonicus (*C1): Fructose, Glucose セスキテルペノイド Sesquiterpenoids Petasites japonicus (*C1): Bakkenolide A, Bakkenolide B, Bakkenolide C, Bakkenolide D カロテノイド Carotenoids Tussilago farfara (*C1,C2): Taraxanthin ステロール Sterols Tussilago farfara (*C1,C2): l-Phytosterol, Faradiol フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols Petasites japonicus (*C1): Quercetin, Kaempferol タンニン Tannins Tussilago farfara (*C1): Tannin その他 Others Petasites japonicus (*C1): 苦味質/Amaroid, KCl | |||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 解熱作用(水エキス). | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | 咳嗽, 痰に血が混ざる | |||||
方剤 | 補肺湯, 射干麻黄湯, 知母茯苓湯 | |||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷 └ 3-10. 諸蟲咬傷: 諸々の虫に刺される/咬まれる └ 蟲咬: 蟲(何の虫かわからない)に咬傷れる 【用法】款冬(ふき)の葉を揉て傳(つけ)べし、最よし <中巻80丁> 5. 諸物入九竅: 諸物が身体の竅に入る類 └ 5-3. 誤呑銅鉄物: 誤って銅(あかがね)、鉄(てつ)のものを呑む └ 誤呑すやき(かわらけ): 誤ってすやき(かわらけ)の物を呑て咽梗(のどにつまる) 【用法】款冬の根を焼て灰となし、舌の上に点(てんす)べし <下巻26丁> └ 誤呑硝子碎: 誤って硝子(びいどろ)の碎(くだけ)を呑む 【用法】款冬の黒焼を白湯にて服すべし <下巻26丁> 5. 諸物入九竅: 諸物が身体の竅に入る類 └ 5-4. 諸物哽咽: 諸物咽に引っかかる └ 諸魚骨哽咽: 魚の骨咽にたつ 【用法】款冬花の末を吹入れ、又其まま煎じて用ゆ、花なき時は根を濃く煎じて用ゆべし <下巻27丁> | |||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | |||||
同類生薬 | 款冬葉,款冬根,和款冬花,蕗の薹(ふきのとう). | |||||
参考文献 | Non-JPS2022: 日本薬局方外生薬規格2022. (初収載) CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 128-130. C2) 生薬学概論, p221. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | |||||
備考 | フキタンポポの根生葉を「款冬葉」,根を「款冬根」と称し,款冬花と同様,咳止め,去痰薬とする.フキタンポポはユーラシア大陸に広く分布するもので,ヨーロッパにおいては,その葉をファルファラ葉(Farfarae Folium)と称し,気管支カタルなどの咳止めに用いられている.古くDioscoridesも「その葉をたたいたものを,皮膚の発赤,丹毒その他凡べての炎症に対し局所に塗れば,これを治す.乾燥させた葉をいぶして,その煙を管に通して吸いこめば,乾咳や短期で起坐呼吸をしている人を治す.それはまた肺の膿腫を喀出させる.根をいぶした煙にも同様な効果がある.根を蜂蜜水で煮たものを飲むと死んだ胎児を堕す」といっており,以来この薬効が踏襲されている. 日本産の「和款冬花」はキク科の フキ Petasites japonicus (Sieb. et. Zucc.) Maxim. の花蕾.通常「蕗の薹」と称し市販される.このものも民間的に鎮咳,去痰薬とされる. | |||||
更新日 | 2022/09/01 | |||||