資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称菊花
正式名称菊花
日本語読みきくか, Kikuka; きっか, Kikka
現地読みJuhua
ラテン名Chrysanthemi Flos (JP), (CP)
英語名Chrysanthemum Flower (JP), (CP)
薬用部位分類植物性生薬
細分類花序
産地情報中華人民共和国, 湖南省
入手先情報日本(ToS), 大阪府, ㈱栃本天海堂(試供品)
入手年月日2019/07/19
蒐集者小松かつ子
TMPW No30087

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
28.228209
112.93881399999998
産地情報
中華人民共和国,湖南省
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937249
135.5022535
入手先情報
日本(ToS),大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名菊花, Juhua, Chrysanthemi Flos (JP18) (CP2020), Chrysanthemum Flower (JP18) (CP2020)
生薬異名苦薏, 甘菊, 白菊花
生薬画像
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原植物名Chrysanthemum indicum Linn.1 or Chrysanthemum morifolium Ramatulle2, シマカンギク1 または キク2
原植物画像
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原植物科名Compositae, キク科
薬用部位頭状花
選品黄色多瓣の極新しい嵩の高いものが良いとされる(NI).
公定書日局18, 薬典(2020)
臨床応用解熱,解毒,鎮痛,消炎薬として,感冒,発熱,悪寒,頭痛,目赤腫痛,頭暈,腫癰などに応用する.また,動脈硬化,高コレステロール症などに金銀花を配して応用する.茶剤にもする.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類辛涼解表薬
薬効[性味] 苦、辛,微寒.
[帰経] 肝、心経.
[効能] 瀉火平肝.
[主治] 疔瘡癰腫,目赤腫痛,頭痛眩暈に用いる.
成分情報脂肪酸 Fatty acids
C. morifolium (*C1):
Acetic acid, Propionic acid

単糖類 Monosaccharides
C. morifolium (*C1):
花/flower: Fructose, Glucose, Arabinose, Galactose, Rhamnose, Ribose

少糖類 Oligosaccharides
C. morifolium (*C1):
Sucrose (花/flower)

モノテルペノイド Monoterpenoids
C. morifolium (*C1):
2,2,4-Trimethyl-3-cyclohexene-1-carboxylic acid (花/flower), Borneol, Bornyl acetate, Camphor, α-Thujione

フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols
C. morifolium (*C1):
Apigeninglucoside (花/flower)

その他の芳香族誘導体 Other aromatic derivatives
C. morifolium (*C1):
Benzoic acid, Benzaldehyde, Anisaldehyde

簡単な含窒素化合物 Simple nitrogen containing compounds
C. morifolium (*C1):
Adenine, Choline (花/flower)

未詳 unknown
C. morifolium (*C1):
Acacetin-7-rhamnoglucoside (花/flower), Stachydrine, Chrysanthenone

成分 構造式

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薬理作用弱い体温降下(大量で循環器系障害).毛細血管抵抗性増強.抗菌(抗菊花:各種皮膚真菌).
DNA配列AF218883, L13648
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます  訳文画像を表示
適応症発熱, 頭痛, 咳嗽, 咽痛, 目の充血, 目がかすむ, 視力減退, めまい, ふらつき
方剤清上蠲痛湯, 釣藤散, 滋腎明目湯(腎気明目湯), 洗肝明目湯, 腎気明目湯, 蔓荊子散, 明眼一方, 杞菊地黄丸
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類
└ 1-11. 疔毒昏憒
: 疔の毒により気を失う
疔瘡: 疔瘡の状(かたち)初発(しょはつ)は僅に粟粒許(ばかり)の小瘡にして痛みなし、或は衣類其外何物にても物に触て、忽(たちまち)痛みを発するあり、或は惟微(ただすこし)痒を覺るに就(つき)て、抓破(かきやぶる)とひとしく、忽疼痛を発するあり、然しながら尋常(よのつね)の小瘡に比れば、四畔(ぐるり)の埃核(しこり)強し、紫色を帯、其邉(そのへん)麻(しび)れ、痛も常の小瘡と自異なり、其上悪寒、発熱、四肢沈重、心悸(むねわくつき)、頭疼(ずつう)、頭眩(めまい)等の証あり、此証種々の變態(へんたい)定りなし、疔の生する所も亦定なし、頭面耳鼻口目の邉并手足骨節の間、惣て肉薄き所生ずるものなり、急に理療せざれば、毒気内攻して死に至るなり 
【用法】園庭に栽ある菊花もし花なきときは茎葉または根にても搗き、絞り汁を温酒にまぜて飲むべし、其の渣を鍼孔の邊に貼てよし <上巻52丁>

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-18. 小便急閉
: 排尿困難、閉尿となり下腹が満ちる
【疾患注釈】小便俄に閉じて通ぜず、小腹堅満悶(しがはらかたくみちもだへ)亂者(さわぐもの)あり 
【用法】白菊根搗汁を生酒に冲和(さしまぜ)、温(あたたかめ)服す <中巻46丁>
関連情報新訂和漢薬
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 122-125.
L1) 官準 広恵済急方.
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2).
L3) 新訂 和漢薬.
備考「白菊花」,「甘菊」など多くの名称がある.
更新日2022/09/30