資料館生薬データベース

※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
生薬名

入手時名称青蒿
正式名称青蒿
日本語読みせいこう, Seikō
現地読みQinghao
ラテン名Artemisiae Annuae Herba (CP)
英語名Sweet Wormwood Herb (CP)
薬用部位分類植物性生薬
細分類地上部
産地情報中華人民共和国, 河北省
入手先情報日本(ToS), 大阪府, ㈱栃本天海堂(試供品)
入手年月日2020/02/06
蒐集者小松かつ子
TMPW No30394

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
38.042805
114.51489300000003
産地情報
中華人民共和国,河北省
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937249
135.5022535
入手先情報
日本(ToS),大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名青蒿, Qinghao, Artemisiae Annuae Herba (CP2020), Sweet Wormwood Herb (CP2020)
原植物名Artemisia annua Linn., クソニンジン
原植物科名Compositae, キク科
薬用部位帯果あるいは帯花枝葉
公定書薬典(2020)
臨床応用抗マラリア,解熱薬として結核の熱,慢性の間歇熱,産褥熱,黄疸,各種神経性熱病などの慢性熱病に対し応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類清虚熱薬
薬効[性味] 苦、辛,寒.
[帰経] 肝、胆経.
[効能] 清虚熱,除骨蒸,解暑熱,截瘧,退黄.
[主治] 温邪傷陰,夜熱早凉,陰虚発熱,骨蒸労熱,暑邪発熱,瘧疾寒熱,湿熱黄疸に用いる.
成分情報モノテルペノイド Monoterpenoids
A. annua (*C1):
1,8-Cineole, Artemisia alcohol, Artemisia ketone, Isoartemisia ketone, d-alpha-Cadinene

セスキテルペノイド Sesquiterpenoids
A. annua (*C1):
alpha-Caryophyllene, beta-Caryophyllene, gamma-Caryophyllene, Caryophyllene oxide, Arteannuin B

フラボノイド Flavonoids
A. capillaris (*C2):
5,2',4'-Trihydroxy-6,7,5'-trimethoxyflavone

その他の芳香族誘導体 Other aromatic derivatives
A. annua (*C1):
Cuminal

成分 構造式



※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
薬理作用抗マラリア,抗菌(皮膚真菌)作用
DNA配列AF045383, AF079935, AF114155
適応症盗汗, 発熱, 悪寒, 咳嗽, 口渇, 頭痛, 悪心, 下痢, 夏季熱, マラリア, 腎盂炎, 往来寒熱, 紫斑, 鼻出血, 蕁麻疹, 掻痒
方剤秦艽別甲湯
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷
└ 3-1. 金瘡
: 刀や脇差等による切り傷の類
 └ 刀割、斧、夾剪、鑓箭一切諸傷癜: (注釈参照)
【疾患注釈】刀にてきり、斧にてきり、夾剪にてきり、鑓やいっさいもろもろのきず
【用法】青蒿、生にて揉傳(もみつけ)てよし、血を止(とどむ) <中巻57丁>

3. 外傷の類: 怪我や蟲獣(むし、けだもの)に咬まれる等の外傷
└ 3-10. 諸蟲咬傷
: 諸々の虫に刺される/咬まれる
 └ 蜂蠍螫傷: 蜂やサソリに螫傷(さしやぶら)れる
【用法】青蒿の葉を揉みて、螫(さし)たる處に貼(つけ)べし <中巻76丁>
広恵済急方の植物画像

   (原文)

   (訳文)
※画像をクリックすると、拡大して表示されます。
関連情報新訂和漢薬
参考文献CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 37-38.
C2) Phytochemistry,22,1057(1983).
L1) 官準 広恵済急方.
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) pp. 492, 558.
L3) 新訂 和漢薬.
備考中国北方地区では カワラヨモギ Artemisia capillaris Thunb. を青蒿と称して用いる.江蘇,四川,上海で用いる青蒿は A. annua の外にオトコヨモギ A. japonica Thunb. および A. eriopda Bungeで,雲南では A. parviflora Roxb. を用いる.
更新日2023/10/18