資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称サフラン
正式名称サフラン
日本語読みさふらん, Safuran
現地読みSafuran
ラテン名Crocus (JP), Croci Stigma (CP)
英語名Saffron (JP), (CP)
原植物名Crocus sativus L., サフラン
原植物科名Iridaceae, アヤメ科
薬用部位分類植物性生薬
細分類雌蕊の柱頭
産地情報日本, 大分県
入手先情報日本, 大阪府, ㈱栃本天海堂
入手年月日2020/7/3
蒐集者小松かつ子
備考2020年拠点事業
TMPW No30622

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
33.2381718
131.61261890000003
産地情報
日本,大分県
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名サフラン, Xihonghua, Crocus (JP18), Croci Stigma (CP2020), Saffron (JP18), (CP2020)
生薬異名番紅花
生薬画像
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原植物名Crocus sativus Linn., サフラン
原植物画像
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原植物科名Iridaceae, アヤメ科
薬用部位柱頭
選品花粉や柱頭の基部(黄色を呈する)の混入の少ないものほど良品で,経年したものは良くない(TN).
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用鎮静,鎮痛,通経薬として,精神疾患,月経痛,月経不順,閉経などに応用する.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類活血去瘀薬
薬効[性味] 甘,平.
[帰経] 心、肝経.
[効能] 涼血解毒,解郁安神.
[主治] 経閉癥瘕,産後瘀阻,温毒発斑,憂鬱痞悶,驚悸発狂に用いる.
成分情報モノテルペノイド Monoterpenoids
(*C1,C2):
Picrocrocin, Safranal, Pinene, Cineole

カロテノイド Carotenoids
(*C1):
Crocin (Crocetin digentiobiose ester), Crocetin gentiobiose glucose ester, Crocetin diglucose ester, Crocetin gentiobiose ester, Crocetin glucose ester, alpha-Carotene, beta-Carotene, gamma-Carotene, Lycopene

成分 構造式


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薬理作用子宮興奮作用.
DNA配列AB017325; 伝統医薬データベース.
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症無月経, 月経痛, 腹腔内腫瘤, 難産, 死胎, 打撲外傷による腫脹・疼痛, 皮膚化膿症, 狭心痛
方剤家庭薬製剤に配合
広恵済急方(日本古典) 

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2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-1. 吐血
: 人忽(たちまち)血を吐(はく)なり 此証一様ならず故に七ケ條に分たり
 └ 中暑吐血: 夏炎熱の節、旅行などして終(つい)に暑毒(しょき)に中(あた)りて吐血する者あり、其証気怯(そのしょうきよわく)、體倦(からだつかれ)、息微かに或は熱し渇つよく、煩悶(いきれもだえ)て吐血するあり
おおよそ何れの吐血にても暴(にわか)に血を吐て湧が如くなる者、或は一口二口よりして一二合、漸々(ぜんぜん)に一升より數斗に至り、気血脱て危(あやうき)ことしばしのまあり、此際(このきわ)に至りては、何れの証にても下に載る所の通理方を用ゆべし
【用法】サフラン一二匁、沸湯(あつきゆ)に擺出(ふりだ)し、用最良 <中巻8丁>

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-5. 諸失血眩暈
: 吐血、下血、鼻衂、舌衂、歯損(はをぬきてそんじ)血出で、金創など血出ること過多(おびただし)ければ、皆眩暈して昏迷になる事あり 
【用法】サフラン一味煎じ服す、急ぐときは擺出(ふりだし)用てよし <中巻24丁>
関連情報新訂和漢薬
同類生薬紅花
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 113-116.
C2) 生薬学概論, p 332.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2)
L3) 新訂 和漢薬
備考サフランは地中海沿岸地方で,紀元前から香辛料として用いられており、Dioscorides の『ギリシャ本草』に「Krokos」として収載された.中国へは唐代(7世紀中頃)にインドから渡来したものと思われ,宋の『開宝本草』に「鬱金香」の名で収載されている.
更新日2023/04/24