資料館生薬データベース
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31.820591
117.22721899999999
産地情報
中華人民共和国,安徽省
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 桑白皮, Sangbaipi, Mori Cortex (JP18, CP2020), Mulberry Bark (JP18), White Mulberry Root-bark (CP2020) | |||||
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生薬異名 | 亳桑皮: 河南,安徽/麗桑皮: 浙江/北桑皮: 江蘇 | |||||
生薬画像 |
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原植物名 | Morus alba Linn., Morus mongolica (Bureau) Schneider, etc., マグワ(トウグワ,シログワ,カラヤマグワ),モウコグワなど | |||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Moraceae, クワ科 | |||||
薬用部位 | 根皮 | |||||
選品 | 外面が黄赤色を呈し,薄皮のものが良品.また白く晒したものもある(TN). | |||||
公定書 | 日局18,薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 鎮咳,去痰,消炎性利尿薬として,気管支炎,咳嗽,尿量減少,浮腫などに用いる. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 止咳平喘薬 | ||||
薬効 | [性味] 甘,寒. [帰経] 肺経. [効能] 瀉肺平喘,利水消腫. [主治] 肺熱瑞咳,水腫脹満尿少,面目肌膚浮腫に用いる. | |||||
成分情報 | 脂肪酸 Fatty acids (*C1,C2): Palmitic acid, Stearic acid トリテルペノイド Triterpenoids (*C1,C2): alpha-Amyrin, alpha-Amyrin acetate, beta-Amylin, Betulinic acid ステロール Sterols (*C1,C2): Sitosterol, Sitosterol-d-glucoside フラボノイド Flavonoids (*C1,C2): Morusin, Cyclomorusin, Kuwanon A, Kuwanon B, Kuwanon C, Kuwanon D, Kuwanon E, Kuwanon F, Kuwanon G (Moracenin B, Albanin F), Kuwanon H (Moracenin A, Albanin G), Moracenin類, Oxydihydromorusin (=morusinol) (*C3): Kuwanon C, Kuwanon G, Kuwanon E, Kuwanon H, Kuwanon L, Morusin, Sanggenon D, Sanggenon C クマリン類 Coumarins (*C1,C2): Umbelliferone, Scopoletin アミノ酸 Amino acids (*C1): Betaine その他の含窒素化合物 Other nitrogen compounds (*C1): Adenine | |||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 鎮痛,瀉下,抗炎症(水可溶分画).軽度の抗腫瘍(熱水抽出分画).血糖降下(煎液,エタノールエキス). | |||||
DNA配列 | D86319, L01933, L24398; 伝統医薬データベース. | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | 気管支炎, 咳嗽, 呼吸困難, 呼吸促迫, 浮腫, 尿量減少 | |||||
方剤 | 黄耆別甲湯, 華蓋散, 加減瀉白散, 桔梗湯[外台], 橘皮半夏湯, 杏蘇散, 五虎湯, 紫蘇子湯, 瀉白散, 清肺湯, 喘四君子湯, 増損木防已湯, 定喘湯, 導水茯苓湯, 導滯通経湯, 頓嗽湯, 人参養栄湯 [聖済], 貝母湯, 破棺湯, 分心気飲, 変製心気飲, 防已散, 防已湯, 奔豚湯 [広済], 奔豚湯 [集験方], 奔豚湯 [小品], 奔豚茯苓湯, 蔓荊子散, 養肺湯 | |||||
同類生薬 | 桑椹,桑葉 | |||||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1)和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 153-154. C2)生薬学概論, p 319. C3)Nat. Med., 48, 75-81(1994). | |||||
備考 | - 桑椹(マグワの果実):肝,腎を補益し,陰血を養う.強壮,鎮痛薬として煩燥失眠,耳なり,腰痛膝弱などに応用. - 桑葉(マグワの葉):解熱,鎮咳,涼血,明目薬として感冒,咳嗽,頭痛,目疾,脚気,水腫,腹痛,下痢などに応用. クワという名前は総称名で,現在約10種(研究者によっては20種以上)が知られている.栽培されているクワには多くの品種があり,雑種起源のものも含まれる.マグワ M. albaは中国原産で,カイコの飼料として広く栽培されてきた. ヤマグワ M. australis Poir. はヒマラヤ~日本に広く分布する.葉が大きく日本,朝鮮半島,サハリンに分布するタイプをヤマグワ M. bombycis Koidz.,葉が小さく光沢があり,九州南部~インド東部に分布するものを シマグワ M. australis Poir. として区別する見解がある. 日本産の桑白皮は,ヤマグワの品種またはヤマグワとマグワの雑種の根皮である.現在は殆ど市場性がない.春期発芽前に根を掘り起こして調整したものが良品である. | |||||
更新日 | 2021/09/27 | |||||