資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称馬牙硝
正式名称芒硝
日本語読みぼうしょう, Bōshō
現地読みMangxiao
ラテン名Sal Mirabilis (JP), Natrii Sulfas (CP)
英語名Sodium Sulfate Decahydrate (JP), Sodium Sulfate (CP)
原植物名(主として硫酸ナトリウム(Na2SO4)の十水和物)
薬用部位分類鉱物性生薬
細分類鉱物
産地情報中華人民共和国, 四川省
入手先情報日本, 大阪府, ㈱栃本天海堂
入手年月日2020/10/09
蒐集者小松かつ子
備考2020年拠点事業
TMPW No30708

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
30.572815
104.06680099999994
産地情報
中華人民共和国,四川省
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937378
135.50216509999996
入手先情報
日本,大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名芒硝, Mangxiao, Sal Mirabilis (JP18), Natrii Sulfas (CP2020), Sodium Sulfate Hydrate (JP18), Sodium Sulfate (CP2020)
生薬画像
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原植物名主として結晶水を含まない硫酸ナトリウム(Na2SO4)/ mainly sodium sulfate (Na2SO4) containing no water of crystallization, 硫酸ナトリウム, 硫酸ナトリウム十水塩
薬用部位鉱物
公定書日局18,薬典(2020)
臨床応用緩下,消化,利尿薬として,裏の陽実証であって腹部に堅塊のあるもの,宿食,腹満,心腹部に抵抗のあるものに応用する.通常大黄と共に配合される.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類瀉下薬
薬効[性味] 鹹、苦,寒.
[帰経] 胃、大腸経.
[効能] 瀉下通便,潤燥軟堅,清火消腫.
[主治] 実熱積滞,腹満脹痛,大便燥結,腸癰腫痛に応用し,乳癰,痔瘡腫痛に外用する.
成分情報その他 Others
(*C1):
Na2SO4(96~98%).微量の NaCl, MgCl2, MgSO4, CaSO4 などを含む.
It contains a tiny amount of NaCl, MgCl2, MgSO4, CaSO4, etc.

薬理作用腸の蠕動運動亢進
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症腹満, 腹痛, 便秘, 高熱, 意識障害, 下腹痛, 咽喉潰瘍, 口内炎, 目の充血, 眼痛
方剤大黄牡丹皮湯, 調胃承気湯, 通導散, 桃核承気湯, 防風通聖散, 柴胡疎肝湯, 大承気湯, 木防已去石膏加茯苓芒硝湯, 謄龍湯, 柴胡加芒硝湯
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-6. 急喉痺(きゅうこうひ)
: 突然咽喉部が腫れ塞がる
【疾患注釈】暴(にわか)に咽喉腫痛て閉塞、水漿(のみもの)通らず、言語(ものいうこと)ならず、或は牙關(はをくいつめ)、噤急(ひらかざる)、是なり、早く理療せざれは死す 
【用法】芒硝の末少々ずつ吹入もよし <中巻26丁>

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-9. 心腹卒痛
: 心腹(むねはら)突然痛くなる
 └ 熱痛: 暴(にわか)に痛み、暴に止みて、復作(またおこ)り、痛む所へ手を近(ちかく)くことを嫌い、或は面赤く、掌中熱く、或は身に熱あり或は大便鞭(かた)く、或は不通(つうぜず)或は瀉(くだる)者あり、瀉様は先ず痛み一陣(ひとしきり)、大便臭きは是熱の痛みなり
【用法】芒消黄連二味煎服す <中巻34丁>

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-12. 懸壅垂長
: 突然口蓋垂腫れる
【疾患注釈】おおよそ人咽喉(のど)の前、上顎より垂れる肉あり、俗にひこと云、此ひこ暴(にわか)に腫垂長(はれたれなが)くなりて、咽喉に妨悶(さしさわり)をなす事あり、是懸壅垂長と云なり 懸壅とはひこのことなり
【用法】芒消、濃く煎じぬるよし <中巻40丁>

2. 卒暴諸証: 突然発症する病
└ 2-13. 指頭卒痛
: 指先が突然痛む
此証軽きと重きの二つあり、大抵内に蘊(つつみたる)毒ありて痛、外に発するなれば速(すみやか)に理すべきにあらず、惟一時の痛を凌(しのぎ)て害(さわり)なく急卒の苦を緩むる薬一二を載たるなり 
【疾患注釈】卒に指痛、忍(こらゆる)べからず、丈夫といえども叫喚(さけびよば)わるに至るべし 
【用法】芒硝五六分、白梅肉にすりまぜ痛所に塗るべし <中巻40丁>
関連情報新訂和漢薬
同類生薬朴消
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) .
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 360-362.
L1) 官準 広恵済急方
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2)
L3) 新訂 和漢薬
備考古来の芒硝は結晶硫酸マグネシウム MgSO4・7H2O であり,馬牙消,英消,消石などとも称していた.今日,芒硝の基源鉱物として,『日本薬局方』の硫酸ナトリウムを用いているが,これは朴消に充てて用うべきである.なお,正倉院に保存されている芒硝は結晶硫酸マグネシウムである.
更新日2021/09/28