資料館生薬データベース

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生薬名

入手時名称藿香
正式名称藿香
日本語読みかっこう, Kakkō
現地読みHuoxiang
ラテン名Pogostemomi Herba (JP), Pogostemonis Herba (CP)
英語名Pogostemon Herb (JP), Cablin Patchouli Herb (CP)
別名広藿香 (Guanghuoxiang)
薬用部位分類植物性生薬
細分類地上部
産地情報中華人民共和国, 広東省
入手先情報日本(ToS), 大阪府, ㈱栃本天海堂(試供品)
入手年月日2020/12/22
蒐集者小松かつ子
TMPW No30780

首都、省都または行政区域代表地点(都道府県庁所在地など)を表示しています。  
23.12911
113.26438499999995
産地情報
中華人民共和国,広東省
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937249
135.5022535
入手先情報
日本(ToS),大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名藿香, Huoxiang, Pogostemoni Herba (JP18), Pogostemonis Herba (CP2020), Pogostemon Herb (JP18), Cablin Patchouli Herb (CP2020)
生薬異名広藿香 Guanghuoxiang
生薬画像
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原植物名Pogostemon cablin Bentham, パチョリ
原植物画像
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原植物科名Labiatae, シソ科
薬用部位地上部または葉
選品葉が大きくて,青みを帯びたものほど良いとされる(NI).
公定書日局18, 薬典(2020)
臨床応用芳香性健胃,発表薬として,食欲不振,消化不良,暑気あたり,寒熱頭痛などに応用する.また制吐,止瀉作用があり,嘔吐,下痢などにも用いる.
医学体系中国医学
伝統医学的薬効分類芳香化湿薬
薬効[性味] 辛,微温.
[帰経] 脾、胃、肺経.
[効能] 芳香化濁,和中止嘔,発表解暑.
[主治] 湿濁中阻,胃痞嘔吐,暑湿表証,湿温初起,発熱倦怠,胸悶不舒,寒湿閉暑,腹痛吐瀉,鼻渊頭痛に用いる.
成分情報セスキテルペノイド Sesquiterpenoids
(*C1):
Patchouli alcohol, Cycloseychellene, Pogostol

フェニルプロパノイド Phenylpropanoids
(*C1):
Methylchavicol (= Esdragol)

成分 構造式

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薬理作用胃液分泌促進作用.
DNA配列L14406
証類本草(中国古典)※画像をクリックすると本文の画像が表示されます
適応症食欲不振, 腹満, 消化不良, 倦怠感, 悪寒, 発熱, 頭痛, 暑気あたり, 悪心, 嘔吐, 妊娠悪阻, 副鼻腔炎, 下痢
方剤藿香正気散, 香砂平胃散, 香砂六君子湯, 銭氏白朮散, 丁香柿蔕湯, 加減小柴胡湯, 七味白朮湯, 中正湯
広恵済急方(日本古典) 

Tips!

1. 卒倒の類: 人俄に倒れる病の類
 └ 1-8. 食厥
: 食べ物がつまり倒れる
【疾患注釈】卒(にわか)に眩痺(めまい)して仆(たおれ)、口噤て手足動かず、或は手足躁擾(もがきし)満悶(むなぐるし)く、漸々に昏冐(うっとり)して無性となる、全く中風の閉証のごとく見ゆれども、口目ゆがむ事なく痰の聲なし、扨(さて)腹を按(お)しみるに、心下(むなさき)はりて下腹空輭(やわらか)にして、右の天枢の邉或は中脘の次(あたり)に塊あり、是を按(おせ)ば、顔を顰(しかめ)、いたみある様子に見えて、兎角胸の中を苦しむていあり
【用法】藿香陳皮等分煎服す最よし <上巻33丁>
関連情報新訂和漢薬
同類生薬土藿香,川藿香
参考文献JP18: 第18改正日本薬局方.
CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版).
C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 58-60.
L1) 官準 広恵済急方.
L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2).
L3) 新訂 和漢薬.
備考藿香(広藿香)は元来,インド起源の薬物である.植物名のパチョリはヒンズー語の Pacholi に由来し,南方に進出した華僑が 100 年以上前に広州にもたらし栽培化したものである.主として広東産,海南島で栽培されるので「広藿香」と称する.四川省に産するものはシソ科の カワミドリ Agastache rugosa (Fisch. et Mey.) O. Kuntze の全草で「土藿香」,「川藿香」と称する.
更新日2022/07/29