民族薬物データベース

資料館生薬データベース

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生薬名	入手時名称	白僵蚕
	正式名称	白僵蚕
	日本語読み	びゃっきょうさん, Byakkyōsan
	現地読み	Baijiangcan
	ラテン名	Bombyx Batryticatus (JP), (CP)
	英語名	Stiff Silkworm (JP), (CP)
	別名	白殭蚕, 白彊蚕, 白姜蚕
原植物名		ビャッキョウ菌 Beauveria bassiana Vuillemin (Cordycepitaceae) に感染して硬直したカイコガ Bombyx mori Linné (Bombycidae) の幼虫
原植物科名		Bombycidae, カイコガ科
薬用部位	分類	動物性生薬
薬用部位	細分類	昆虫類
産地情報		中華人民共和国, 雲南省
入手先情報		日本（ToS）, 大阪府, ㈱栃本天海堂（試供品）
入手年月日		2020/12/22
蒐集者		小松かつ子
TMPW No		30874

首都、省都または行政区域代表地点（都道府県庁所在地など）を表示しています。　　

24.880095

102.83289100000002

産地情報

中華人民共和国,雲南省

https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png

34.6937249

135.5022535

入手先情報

日本（ToS）,大阪府

https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png

学術情報データベース

一般生薬名

白殭蚕, Baijiangcan, Bombyx Batryticatus (Non-JPS2022, CP2020), Stiff Silkworm (Non-JPS2022, CP2020)

生薬画像

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原植物名

Bombyx mori Linn.¹の幼虫が，白殭菌 Beauveria bassiana Vuillemin の感染により硬直死した乾燥虫体, カイコガ¹

原植物科名

Bombycidae, カイコガ科

薬用部位

乾燥虫体

選品

色が白くて，真っ直ぐで硬いものが良いとされる(NI)．

公定書

局外(2022), 薬典(2020)

臨床応用

鎮痙，鎮痛薬として，小児痙攣，扁桃炎，頭痛，歯痛のほか，中風による言語障害，半身不髄などに内服する．外用としては，湿疹，潰瘍などの皮膚病の瘢痕を消すのに用いる．

医学体系

中国医学

伝統医学的薬効

分類

平肝熄風薬

薬効

[性味] 鹹、辛，平．
[帰経] 肝、肺、胃経．
[効能] 息風止痙，去風止痛，化痰散結．
[主治] 肝風夾痰，驚癇痙攣，小児急驚，破傷風，中風口歪，風熱頭痛，目赤咽痛，風疹掻痒，耳下腺炎，おたふく風邪に用いる．

成分情報

ステロール Sterols
B. bassiana (*C1):
Sterol類

アルカロイド Alkaloids
B. bassiana (*C1):
Bassianins, Beauverician

その他 Others
(*C1):
蓚酸アンモニウム / oxalic acid

薬理作用

未詳．

DNA配列

X01339, AF027950, M35394

証類本草（中国古典）

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適応症

熱性痙攣, 顔面神経麻痺, 頭痛, 咽痛, 湿疹, 掻痒, 頚部リンパ節腫

方剤

希有処方に配合

広恵済急方（日本古典）　

Tips！

10. 小児急証: 小児の急病
└ 10-8. 走馬牙疳: 歯茎がただれ、歯が落ちる
【疾患注釈】齒齦（はぐき）損爛（くずれただれ）、或は腫紫黒色（くろむらさきいろ）に成、齒縫（はのはえぎわ）より鮮血出、口内臭気あり、毒深（つよき）は臭気も亦つよし　身に熱あり、甚しきは齒落、唇鼻顋（えら）頬までも攻蝕（かけとれ）て脱去（おちる）に至る、遅ときは死に至る　
おおよそ疱瘡麻疹（ほうそうはしか）、或は熱病時毒等患いたる後、息臭、口中臭気あるは、其毒消鮮せさるなれば早く良醫（よきいしゃ）を迎（よび）て療理を請べし、延握（のびのびに）すれば此病となる、可恐（おそるべし）　
【用法】白姜蚕、或は蠶脱紙（蚕のかえりたるあとの紙なり）を焼て末となし、麝香少し許入れて研りまぜて患處（あしきところ）に擦（ぬる）べし　＜下巻94丁＞