資料館生薬データベース
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38.343295
114.684014
産地情報
中華人民共和国,河北省石家荘市新楽市
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937249
135.5022535
入手先情報
日本(ToS),大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 荊芥, Jingjie, Schizonepetae Herba (JP18), Schizonepetae Spica (CP2020), Schizonepeta Spike (JP18), Fineleef Schizonepeta Spike (CP2020) | |||||
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生薬異名 | 荊芥穂 (Jingjiesui) | |||||
生薬画像 |
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原植物名 | Schizonepeta tenuifolia Briquet, ケイガイ | |||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Labiatae, シソ科 | |||||
薬用部位 | 花期の地上部または花穂 | |||||
選品 | 芳香の強い新鮮なものが良品(TN). | |||||
公定書 | 日局18,薬典(2020) | |||||
臨床応用 | 発汗,解熱,去風,鎮痙,止血薬として,感冒の発熱,頭痛,咽喉痛,瘡傷,皮膚疾患,産後不良,吐血,衄血,便血,崩漏などに応用する. | |||||
医学体系 | 中国医学 | |||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 辛温解表薬 | ||||
薬効 | [性味] 辛,微温. [帰経] 肺、肝経. [効能] 解表散風,透疹,消瘡. [主治] 感冒,頭痛,麻疹,風疹,初期の瘡瘍に用いる. | |||||
成分情報 | その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds (*C1): 3-Octanone, 3-Octanol, 1-Octen-3-ol モノテルペノイド Monoterpenoids 精油約/essential oil about 1.8% (*C1): d-Menthone, l-Menthone, d-Limonene, l-Pulegone, l-Isomenthone, Isopulegone, alpha-Pinene, beta-Pinene, Camphene, Piperitone, Piperitenone, Schizo-nepetoside A, Schizo-nepetoside B, Schizo-nepetoside C, Schizo-nepetoside D, Schizo-nepetoside E セスキテルペノイド Sesquiterpenoids (*C1): Caryophyllene, beta-Elemene, beta-Humulene フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols (*C1): Diosmetin, Hesperetin, Luteolin | |||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 弱い解熱,鎮痒.抗菌(結核菌). | |||||
DNA配列 | 伝統医薬データベース. | |||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | |||||
適応症 | 感冒, 悪寒, 発熱, 頭痛, 咽喉痛, 麻疹, 風疹, 掻痒, 皮膚化膿症, 吐血, 鼻出血, 血便 | |||||
方剤 | 駆風解毒散, 荊芥連翹湯[回春], 十味敗毒湯, 消風散, 清上防風湯, 川芎茶調散, 治頭瘡一方, 当帰飲子, 防風通聖散, 荊芥連翹湯[一貫堂], 洗肝明目湯, 活血解毒湯, 玉穂湯, 駆風解毒散, 瀉胃湯, 清咽利膈湯 | |||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-1. 吐血: 人忽(たちまち)血を吐(はく)なり 此証一様ならず故に七ケ條に分たり └虚損吐血: (注釈参照) 【疾患注釈】其人いつとなく気怯(きつかれ)、形色憔悴(けしきやつれ)或は胸懐鬱然(こころもちおもしろからず)、飲食ともに風味なく、腹は饑(へり)ながら食することは不欲(いや)にて、且物に驚き易く、夜快寝ざる等の証、其以前にありて後に忽吐血者あり、又は其以前に数度嘔吐の証、或いは度々泄瀉の証有たる後に卒然吐血、或いは下血事有者あり、是を虚損吐血とす、血の色鮮紅かるべし 【用法】人参焙、側栢葉焙、荊芥穂黒焼にして、等分何れも末となし、飛羅麪(うどんのとびこ)を少許を入、新汲水(くみたてのみず)にて和(よく)匂(まぜ)て、稀糊(うすのり)の如して服す <中巻3丁> 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-2. 衂血: 鼻の孔(あな)より血出るなり 【疾患注釈】人卒に鼻孔中より血出て數升(すうしょう)に至る者あり、或は湧が如く出るあり、或は點滴(ほたほたと)出るあり、或は鮮血、或は敗絮(ふるわた)如くかたまりたるあり 【用法】荊芥煎じ服すべし <中巻16丁> 2. 卒暴諸証: 突然発症する病 └ 2-5. 諸失血眩暈: 吐血、下血、鼻衂、舌衂、歯損(はをぬきてそんじ)血出で、金創など血出ること過多(おびただし)ければ、皆眩暈して昏迷になる事あり 【用法】荊芥末となし、白湯にて送下す <中巻24.丁> 9. 産後急証: 産後に関する急病 └ 9-1. 血暈: 血の道症 └ 血逆昏暈: 産後惡露(おりもの)下ること少して、胸腹脹痛み、或は一時昏暈(くらみめまい)、血壅(ふさがり)、痰盛に悪血心に上衝(つきあげ)、或は面赤色澤(おもてあかくいろつや)あり、口噤(くちつぐみ)、頭仰(かしらあおぎ)、頸直(えりすぐ)に人事を知ざるは、血逆昏暈なり 【用法】荊芥末となし、白湯にて用、煎服亦よし <下巻78丁> 9. 産後急証: 産後に関する急病 └ 9-2. 崩漏: 産後の大量出血 【疾患注釈】婦人俄(にわか)に陰門より血多出ることあり、脱血(ちおりること)過多(おびただし)ければ、元気接續(とりつづき)がたく、死に至る 急に救べし、産後腹中鳴るもの、崩漏することあるものなり、油斷すべからず 【用法】荊芥の穂焼て黒し、細末となし、童子の小便にて服すべし <下巻80丁> 10. 小児急証: 小児の急病 └ 10-3. 臍風: 新生児喘息して臍腫脹し、泣声が出ない 【疾患注釈】面赤、喘息、啼聲出ず、臍張(へそはり)て突起(たかくで)、腹張満(はらはりみち)て日夜啼て乳を吮ことあたわず、或は搐搦(てあしびくつき)、口噤て撮(とがり)、凡(おおよそ)臍の邉青黒は理すべからず 【用法】臍腫たるは荊芥を煎じ、汁を取て洗浄(あらいきよめ)、葱の葉を火の上によく炙、冷(ひゆる)を候(まち)て指甲(ゆびのこう)にて刮(けずり)、薄して腫たる處貼(はりつけ)べし <下巻85丁> | |||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | |||||
同類生薬 | 羅勒 | |||||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. II, pp 52-53. L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | |||||
備考 | 中国東北地区市場の荊芥には Schizonepete multifida Briq. 及び ナギナタコウジュ Elsholtia ciliata (Thunb.) Hylander がまれに混入され,広東省では Salvia plebeia R.Br. や ハナハッカ (オレガノ) Origanum vulgare L., 湖北省ではメボウキ (バジル) Ocimum basilicum L. 雲南,山西省では イヌハッカ Nepeta cataria L. を荊芥と称している.また土荊芥と称するものには多種の植物が用いられる. 古来には羅勒が荊芥(假蘇)の一種として用いられていた.現在羅勒はメボウキの開花期の全草で,産後の血行改善,胃痙攣,腎臓病などに用いる. | |||||
更新日 | 2023/02/17 | |||||