資料館生薬データベース
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34.746611
113.62532799999997
産地情報
中華人民共和国,河南省
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_san.png
34.6937249
135.5022535
入手先情報
日本(ToS),大阪府
https://ethmed.toyama-wakan.net/img/pin_nyu.png
学術情報データベース
一般生薬名 | 山楂子(山査子), Shanzhazi, Shanzha, Crataegi Fructus (JP18, CP2020), Crataegus Fruit (JP18), Hawthorn Fruit (CP2020) | ||||||
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生薬異名 | 山楂肉 | ||||||
生薬画像 |
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原植物名 | Crataegus cuneata Siebold et Zuccarini1, Crataegus pinnatifida Bunge var. major N.E. Brown2, サンザシ1, オオミサンザシ2 | ||||||
原植物画像 |
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原植物科名 | Rosaceae, バラ科 | ||||||
薬用部位 | 偽果 | ||||||
選品 | 大粒で赤色を呈しているものが良いとされる(NI). | ||||||
公定書 | 局外(1989), 薬典(2020), 日局18 | ||||||
臨床応用 | 消化,止瀉,駆瘀血薬として,消化不良,飲食積滞,腹痛,下痢,疝気,月経痛,産後の悪阻,高脂血症などに応用する.また,小児の腹中腫塊,発熱,ひきつけ,腹膜炎などにも用いる. | ||||||
医学体系 | 中国医学 | ||||||
伝統医学的薬効 | 分類 | 消食薬 | |||||
薬効 | [性味] 酸、甘,徽温. [帰経] 脾、胃、肝経. [効能] 消食健胃,行気散瘀,化濁降脂. [主治] 肉食積滞,胃脘脹満,瀉痢腹痛,瘀血経閉,産後瘀阻,心腹刺痛,胸痺心痛,疝気疼痛,高脂血症に用いる. | ||||||
成分情報 | その他の脂肪族関連化合物 Other aliphatic and related compounds (*C1): Tartaric acid トリテルペノイド Triterpenoids (*C1): Ursolic acid フェニルプロパノイド Phenylpropanoids (*C1): Chlorogenic acid フラボンとフラボノール Flavones & Flavonols (*C1): Quercetin タンニン Tannins (*C2): (-)-Epicatechin 3-O-gallate, (-)-Epicatechin, Gallic acid, Pyrogallol, 1-(3',4'-Dihydroxyphenyl)-3-(2",4"6"-trihydroxyphenyl)propan-2-ol, 1-(3'-Hydroxyphenyl)-3-(2",4",6"-trihydroxyphenyl)propan-2-ol, 5-(3',4'-Dihydroxyphenyl)gamma-valerolactone, 5-(3'-Hydroxyphenyl)gamma-valerolactone, 5-(3',4'-Dihydroxyphenyl)valeric acid, 5-(3'-Hydroxyphenyl)valeric acid, (3',4'-Dihydroxyphenyl)propionic acid, (3'-Hydroxyphenyl)propionic acid, 5-(3'-Methoxyphenyl)valeric acid, 2",3"-Dihydroxyphenoxyl 3-(3',4'-dihydroxyphenyl)propionate, (+)-Catechin, (-)-Epigallocatechin, (-)-Epigallocatechin gallate, 1-(3',4'-Dihydroxyphenyl)-3-(2",4",6"-trihydroxyphenyl)propan-2-ol, 1-(3'-Hydroxyphenyl)-3-(2",4",6"-trihydroxyphenyl)propan-2-ol ペプチド Peptide (*C1): 脂肪分解酵素 / lipolytic enzyme 青酸化合物 Cyanogenic compounds (*C1): Amygdalin | ||||||
成分 構造式 |
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薬理作用 | 胃液分泌促進.抗菌(赤痢菌). | ||||||
DNA配列 | U06799, U16190 | ||||||
証類本草(中国古典) | ※画像をクリックすると本文の画像が表示されます | ||||||
適応症 | 腹満, 腹痛, 下痢, 悪露の停滞, 月経痛, 産後瘀阻, 下腹痛, 麻疹, 細菌性下痢 | ||||||
方剤 | 啓脾湯, 烏苓通気湯, 加減胃苓湯, 玉穂湯 | ||||||
広恵済急方(日本古典) Tips! | 6. 諸物中毒: 諸毒にあたる類 └ 6-4. 中魚介禽獣肉毒: 魚介、禽獣類の肉、他諸毒にあたる └ 中諸魚毒: 諸々の魚毒に中(あた)りたる 【用法】山査子を刻、水に煎じ服す <下巻56丁> └ 中狗肉毒: 狗肉(いぬのにく)の毒に中(あたり)たる 【用法】急に杏仁一二合皮を去て、研りぶるし、水を入れ和匂(まぜ)て、滓を去て汁を服すべし、血片(こりたるち)下りて癒ゆ、或は山査子を加えて煎じ服す、亦よし、或は杏仁一味煎服してよし <下巻59丁> | ||||||
関連情報 | 新訂和漢薬 | ||||||
同類生薬 | セイヨウサンザシ葉及び花,山楂肉 | ||||||
参考文献 | JP18: 第18改正日本薬局方. CP2020: 中華人民共和国薬典 (2020年版) . C1) 和漢薬百科図鑑 Vol. I, pp 196-197. C2) Chem.Pharm.Bull.,45,888(1997). L1) 官準 広恵済急方 L2) 近世歴史資料集成第2期 (第9巻) 民間治療(2) L3) 新訂 和漢薬 | ||||||
備考 | - 中国ではサンザシの果実を「南山楂」,オオサンザシとオオミサンザシ等の果実を「北山楂」と称す.『日局』ではサンザシ及びオオミサンザシ,『薬典』ではオオミサンザシ及びオオサンザシが規定される.なお,オオサンザシ C. pinnatifida には多くの栽培品種(食用)がある. - ヨーロッパではセイヨウサンザシ[C. monogyna Jacq., C. laevigata (Poiret) DC.: 日本では両者を区別せず,セイヨウサンザシと呼ぶ]の葉及び花の主としてエキスを強心,降圧,強壮薬として,冠状動脈疾患,動脈硬化症,老人疾患などに応用する.セイヨウサンザシの果実も同様に用いる. | ||||||
更新日 | 2022/10/25 | ||||||